2022ジャックルマロワ賞-バスラットレオンと出走馬の結果

G1ジャックルマロワ賞

ジャックルマロワ賞結果

バスラットレオン1100m過ぎて抜かれる

馬名800m通過走破タイムラスト2ハロン
1INSPIRAL48.571:34.6723.29
2LIGHT INFANTRY48.411:34.1323.19
3EREVANN48.571:34.1923.55
4ORDER OF AUSTRALIA48.181:34.6524.09
5COROEBUS48.821:34.9624.03
6PROSPEROUS VOYAGE48.191:35.2024.42
7バスラットレオン47.851:35.4024.63
8STATE OF REST48.081:35.6524.73
9DJO FRANCAIS48.791:35.8624.69
・バスラットレオンは自分ペースで先頭行くも、直線コースで息が入らず失速
・追走勢も終盤スタミナ切れでふるわず
・インスパイラル以下着内馬はハイペースでも強かった
・最後尾追走コリーバスはゴール前伸びず
陣営コメントは、「初体験の直線馬場よりグッドウッドの方が走りの質が良かった、コーナーがない分馬が息をいれなかった」
前残りを期待しましたが、そう簡単にはいきませんでした。欧州の馬場は日本馬には鬼門で、欧州マイラーは想像以上にタフでした。レース動画貼っときます。

2022 G1ジャクルマロワ賞 稍重3.3


前売りオッズ

Oddscheckerの前売り人気順に並べてみました。回避を匂わす馬と、下位の馬ははぶいてます。
一番人気だったコリーバスが、足元でマルジュームと首位交代。
バスラットレオンは6位評価で、オッズ20倍くらいです。
馬名齢・性斤量キロ私見
Maljoom3牡56.5回避
Coroebus3牡56.5優勝候補の一角
Inspiral3牝55.0秋まで休養から出走へ変更
State Of Rest4牡59.5マイラーじゃなくない?
Native Trail3牡56.5回避
Prosperous Voyage3牝55.0NMG1直線マイルでインスパイラルを倒す
Bathrat Leon4牡59.5逃げ勝ちあるんじゃ
Erevann3牡56.5無敗スミヨンG3マイル良1:38秒。遅
Order Of Australia5牡59.5そもそも来るの?
Light Infantry3牡56.5G1ジャンプラ賞テネブリスムの2着
Chindit4牡59.5回避

直線マイルのペース配分

ドーヴィルの直線マイルは、前半の800メートルを49秒から50秒台なかばで通過していきます。ニューマーケット、ニューバリーもこれくらい。
2ハロン以降は11秒台でコンスタントにラップを刻み、本気スパートは400地点から。内ラチにミカンが4個刺さったような棒が立ってる地点です。

バスラットレオンの前半800通過ペースは平均的に46秒半ばだから、欧州計時だと48秒前後。これはタイキシャトルがルマロワ勝ったときと同じぐらい。欧州馬は49~50秒半ばで走ります。無視するか付いていくかは謎だけど、流れは速まりますね

バスラットレオン4牡59.5kg

G1サセックスS 4着

・前半800メートル51.82で通過。差した3頭はレオンより0.5~0.8秒後
・平均欧州ペース53秒より1秒以上飛ばす
・61.5キロ斤量で上がり34.61秒
・上位3頭は上がり33秒台


10メートル超えの登坂があるタフな馬場で、61.5キロ背負い、残り60メートル地点までへたれなかったのは驚きでした。
ゴドルフィンマイルを制したときも、前半46.22秒で行ってゴールまで先頭で駆け抜けました。飛ばすガス欠君から放馬後の暗黒時代をぬけ、強くなりましたね。チャンスありじゃない?
良馬場のジャックルマロワ賞は、前半800メートルを49~50秒台で通過して、ラスト2ハロンで22秒台の勝負。こんなペース配分です。モーリスドゲスト賞では、キングエルメスが欧州ペースを1秒上回る速さで牽引したもんだから、全馬疲れて上がり2ハロンが23秒前後になっちゃった。
バスラットレオンが保てば勝てる、それだけだと思います。

ドーヴィル競馬場の高低差・レイアウト・特徴・コーナー曲率
バスラットレオンとキングエルメスが走る、ドーヴィル競馬場の高低差や特徴を視覚化します。フランス屈指の平坦トラックが、日本馬の持ち味の追い風に。シーキングザパールとタイキシャトルに続いてG1勝っちゃうかも?ただし、重馬場になると地獄の馬場です。

バスラットレオンが優勝するには

バスラットレオンが前半800メートルを48秒で駆け抜けると、いつもの49.5秒で走る欧州馬は23メートル後方にいます。
欧州馬が遅れまいとピッチをあげて49秒で追いかけると、800地点の差は16メートル。このペースで行くとラスト2ハロン22秒台は無理だから、23.5秒と見積もります。
逃げたバスラットレオンが残り400を24秒で走破しても、9メートル詰められるだけ。
バスラットレオンは
・前半800をいつもの48秒ペースで走る
・800から1200の間で息を入れる。ここで5メートル詰められても問題ない
・ゴール前400m地点で後続有力馬より10メートル前にいること
計算通りには行かないかもですが、緩急のタイミングが嵌まればチャンスです。そうなると、ゴール前の強い走りが素晴らしいマルジュームと、プロスペラスヴォヤージっていう3歳女子が気になります。

 

コリーバス3牡56.5kg

2022年5月英2000ギニー


5戦4勝2着1回。ゴドルフィンの2番馬でニューマーケットばっか走ってきました。直線マイルは何度もやっててお手のものって感じですね。ジュライよりもタフな馬場ロウリーマイルでも強いし、アスコットのG1オールドマイルもきちんと勝ちました。
ビュイック騎手はネイティブトレイルじゃなくコリーバスを選ぶのか?は謎。1番人気だったけど、マルジームと首位交代。

★回避 マルジューム3牡

気管支感染症のため

G1セントジェームズパレスS

ゴール前、前壁を内ラチ沿いにこじ開けてくる黄色の馬です。このレースは21メートル登坂の旧マイルコース。進路を探しながらの上がり35.25秒は勝馬を0.27秒うわまわってます。

4戦3勝、独ギニー出遅れたが、直線ディープインパクトみたいな末脚で優勝。この馬、ゴールまえ滅茶タフ。ペースが速かろうが関係なさそう。

インスパイラル 3牝55.0kg

2022年6月G1コロネーションC1着


6戦5勝。黒星は先月ニューマッケット開催の女の子G1マイルだけ。スピードがありアスコット登坂もこなし文句のつけようがありませんが、女の子がトップクラスの牡馬と戦って勝てるか?疑問をもつ向きに、参考データを投下します。

コリーバスとインスパイラル時計比較

・2022年6月 ロイヤルアスコット旧マイル馬場G1
・馬場状態ともに賢良
走破タイム800通過上がり
インスパイラル1:39.4052.0936.01
コリーバス1:39.4251.4235.52
同じ距離同じトラック、同じ馬場状態で女の子が勝ってます!それより、この馬がファルマスSでいつも下してるプロスペラスヴォヤージに負けた理由は何だったんでしょう?
調子が悪かっただけかもですが、下で貼ったファルマスの動画みると、ドーヴィルならプロスペラスヴォヤージ推したくなるんですよね~(単なる個人的好み)

ステートオブレスト 4牡59.35kg

G1プリンスオブウェールズ1着
シャフリヤールが挑んだアスコットの2000メートルを勝ちました。昨年秋、重馬場のコックスプレートも勝ち、今年の春はフランスG1ガネー賞も制しました。
ただ、2.3歳の短い距離を走ってたころは勝ててないんですよね。中距離は素晴らしい、マイラーとしては疑問。

★回避ネイティブトレイル3牡56.5kg

英国際ステークスヘ

G1エクリプスS3着


8戦6勝。アップルビー師が「登坂コースの2000mはもたない馬」と判断したレース。愛ギニー優勝、英ギニーは僚馬コリーバスの2着。マイルはコリーバスと遜色ないように見えますが、ゴール前の踏ん張りはちょっと見劣りします。
直線コースは慣れてるし力はあるけど、人気2頭より低い評価は納得。英国際にも登録していますが、まもなく選択がハッキリします。

プロスペラスヴォヤージ3牝55.0kg

2022年7月G1ファルマスS優勝


9戦2勝。銀メダルコレクター感がありましたが、無敗のインスパイラルを下して優勝。この時は800を50.46の遅ペースで通過して1:36.03、8メートルの高低差を登るラスト3ハロンを34.86秒で入線。
もっと面白いのが。2022年5月英桜花賞2着。逃げた勝馬が前半800を47.87秒で通過。まさにバスラットレオンのペースです。
この馬も48秒きって追走。さすがに終盤堪えて上がりは37秒台ですが、最速でした。ハイペースに太刀打ちできなかったテネブリスムより、ずっとタフに見えます。
プロスペラスヴォヤージは直線コースに慣れており、速流れに対応できて、いつもより2キロ軽い斤量で出走します。相手は強くなりますが、複勝買いたくなっちゃいます。

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