キングアブドゥルアジーズ競馬場ダート馬場特徴・コーナーR・高低差

2021年第2回
初代サウジカップ覇者、マキシマムセキュリティの勝利時計は1:50.58でした。
アメリカの1800メートルを1分47か48秒台で走破する馬のタイムが、なぜこんなに遅いのか?キングアブドゥルアジーズ競馬場ダート馬場の特徴は、そこに凝縮されています。

  • 形状:オーバル型周回コース
  • コース:左回りワンターン 幅24メートル
  • コーナー:曲率R39
  • 向こう正面距離:800メートル
  • 直線距離:400メートル
  • 砂厚:8.89センチ
  • 高低差:1メートル以内 平坦

時計がかかるダート

馬場マネージャーの説明

ボブ・ターマン馬場マネージャーの案内を要約します。
米国で38年サウジで7年


スピードを目標にしない、安全でフェアな馬場造りに主眼をおいてる
「サウジ産の粒子の細かい砂に、クレイやシルト、オーガニック素材をまぜてる」(構成比は砂が7割ほか3割)
ウッドチップが混ざった砂


「サラサラした砂でよその競馬場のように固まらない。ウッドチップ等オーガニック素材がボリュームをアップさせ、水分を逃さない。だから馬場は弾まず、キックバックが少ない」
「天候や状態に合わせて散水する。馬場はどのレースも同じで、状態は内から外まで均一だ」
ボブ・ターマン馬場マネージャー
今シーズンは5500頭が発走して、怪我はたった1頭だけだ。この馬場はアメリカより1秒半よけいに時計がかかる。スピードより馬に優しい馬場づくりが目的なんだ

砂厚は8.83センチ

武豊ジョッキーのコメント

中日スポーツに掲載されたレジェンドの馬場評は、「ドバイとか米国のダートに近いけど、もう少し深いかな。思っていた以上にタフで負荷がかかる」
日本の中央競馬場ダートの砂厚9cmに対し、キングアブドゥルアジーズ競馬場は、JCSA公式によると8.83cmです。中央ダート馬場より浅いのですが、足抜きの悪さから感覚的に深いと思わせるのでしょう。

砂かぶりが少ない

デットーリ騎手はヨーロッパの芝馬に合うダートと評しています。砂かぶりが軽いからです。
ボブ・ターマン馬場マネージャー
クレイやシルトが多いアメリカの馬場は、後ろの馬に塊が飛んでくる。ここは違う。例えれば砂のスプレーかけられる感じだ。

ゴスデン調教師は、「ダートに慣れていない欧州の芝馬はキックバックの砂をかぶると止まる。だからリヤドの幅広トラックは良い」とコメントしています。

素晴らしいヒントです。
危険な芝馬の前に出て、日本馬は思いっきし砂かけましょう。成績悪すぎると日本競馬の威信にかかわるし、枠減らされたりするとヤバいよ。

コーナー曲率はR39

4つのコーナーの曲率はほぼ同一でR39です。これは中山競馬場の4角とほとんど同じでややキツめです。※R定規で自測なんでプチ誤差あるかも
中山の直線ターンを上手く回れない馬は、外めを通過するほうが良いかもしれません。
米国の主要競馬場のコーナー曲率は、R45からR55のあいだです。小回りでもコーナーは大きめで緩いトラックが大半です。
しかしガルフストリームパークはR25です。ペガサスWCを勝って参戦する馬のグリップと四肢の力があれば、ここのコーナリングは朝飯前でしょう。

前行く馬と後ろからの馬はどっちが有利?

ターマン氏はデータと照らし合わせて、先行馬と追い込み馬の勝率は五分五分と証言しています。

2021年も馬場方針に変更なし


サウジカップ公式が発信した直近ツイッターによると、馬場管理の方針に変化はありませんでした。
ボブ・ターマン馬場マネージャー
地面はとっても柔らかくて、足抜きはメッチャ悪いよ~一貫して良い馬場だね。出足が遅い馬にもチャンスがあるから、ワクワクしながら見てるよ
日本馬今年も頑張れ!深くてパワーを要する紋別や高知の1800メートルを、1分50秒くらい速く走れる馬が行くとどうなんだろ?と思います。そんな馬いないかな。

雨が降ると最内は止まる

2021年サウジカップは珍しい雨天


雨で馬場が湿った影響か、第2回サウジカップデイの内ラチ沿いは死のレイルと呼ばれていました。最内を走った馬はまったく伸びなかったようです。
日本のTV放送は途中からだし、外国語のSNSで盛り上がっても日本陣営にはなかなか届きませんよね。雨天開催のさいは覚えておきたいです。



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