日本馬おなじみの遠征先、香港国際競走が行われるシャティン競馬場の芝コースです。
シャティンの馬場は海抜3メートルから6メートルの範囲に収まる、高低差の少ないコースです。コーナーR大きめで日本馬には走りやすいトラックですが
①スパート地点の前倒しが顕著
②以前にましてスピードとスタミナが要る
②以前にましてスピードとスタミナが要る
Sha Tin Racecourse
シャティン競馬場芝コース形状

■ 1周1899メートル
■ コーナー4の右回り
■ 2000m以上のレースはゴールポスト手前がスタート地点
■ 2400mの香港ヴァーズはゴール直線を2度通過する
■ ゴール直線は430メートル
■ コーナー4の右回り
■ 2000m以上のレースはゴールポスト手前がスタート地点
■ 2400mの香港ヴァーズはゴール直線を2度通過する
■ ゴール直線は430メートル
シャティン競馬場高低差

コースで最も高度が高いのが、向こう正面です。そのため、3コーナーを通過し、直線コーナー部分が高低差2メートルの下り坂になっています。
この辺からスピードを上げて、ゴール直線になだれ込むイメージでしょうか。
芝はバミューダグラスにペレニアルライをオーバーシード。日本より丈は長めで、足元の感触は札幌に近いと言われています。日本のウィンブライトが滅法強いことからして、力を要する馬場のようです。
中山と札幌、次点で、阪神走る馬はシャティンと相性がいいと言われています。
進む高速化
2019年のタイムでは勝てない

2019年の香港ミーティングでは、4競走中3つのG1で日本馬が優勝したよ。もう去年の時計じゃ勝てなくなってるよ
勝利時計と区間ラップが示す変化
過去10年香港カップの勝利時計は、概ね2分0秒から2分1秒台でした。香港マイルは1分33秒台です。
ところが今年の前哨戦は、カップが2分を切りマイルも1分32秒台です。カップの勝ち馬は、去年のウィンブライトの4着でした。馬場状態は変わりません。芝の長さやグラウンドが変わったのかもしれませんが前哨戦Jockey Club Cupの4着までが2分を切って走破しているのは衝撃です。
決定的に進化したところがあります。赤字で示した区間ラップの部分です。香港カップの当該区間は、23秒台で流れるのがお約束でした。ここのスピードを上げてきてる。
馬名・レース | 走破タイム | 400m | 800m | 1200m | 1600m | 2000m |
---|---|---|---|---|---|---|
2019香港カップ ウィンブライト |
2:00.52 | 26.04 | 23.98 | 23.98 | 23.40 | 23.12 |
2020JCカップ フローレ |
1:59.32 | 26.03 | 23.95 | 23.60 | 22.93 | 22.81 |
2020JCマイル ゴールデンシックスティ |
1:32.91 | 25.17 | 23.21 | 22.64 | 21.89 |
GF馬場は2分切りGは2分そこそこ
香港G1馬達の2000メートル走破時計を、今年の年初から洗ってみました。馬場状態がGF(Good to firm)のときは1分59秒台で決着。G(Good)だと2分00か01です。
残り800から400区間は、GでもGFでも22秒台。やはり3コーナー手前から速度をあげています。
3角から直線と思え
赤いラップの部分は、3コーナーから直線入口までの400メートル区間です。3角はコース平面画像の右上のコーナーです。残り800から400メートル地点ですが、この区間で速度を一段あげて11秒台に突入しています。
下り勾配の4コーナーを減速せず回る巧さ、ホーム直線勝負のスピード、走り抜くスタミナが必須です。
直線向くまで余力温存と悠長に構えてしまったら、トロフィーに手が届くことはないでしょう。

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