米国クラシックの2冠目Preaknes Stakesの舞台、ピムリコ競馬場のコース詳細です。
プリークネスSが、既存の馬場で開催されるのは2022年まで。ピムリコ競馬場は大規模リニューアル工事を予定しており、新しいトラックのお目見えは2024年ごろです。
ダートトラックの概要
浦和の馬場より少し大きい
- コース全長:1周1608幅21.3メートル、左回り
- 直線距離:350メートル
- コーナー曲率:全コーナー約R25
- 高低差:平坦・高低差1メートル範囲内
プリークネスステークスのコース
直線を2度通過
発走ゲートは4コーナーを回った直線の入口付近に設置されます。ここからゴール直線を通過し、コーナーを4回通過して直線に戻って来ます。ホームストレッチの長さは350メートル、発走からゴールまでの距離は1900メートルです。コーナーがキツい
1周1400メートルの浦和競馬場より距離は200メートル長く、直線も150メートル伸びますが、コーナーはピムリコのほうがタイトです。浦和の1.2.3角がR30くらいに対し、ここは4角全てR25程度です。できるだけスピードを殺さず、効率よくコーナーを回れる先行馬に有利なコースでしょうか。
米国のクラシックに遠征するような中央の馬は、こんなコースを経験したことが無いのでは?ここよりベルモントのほうが走りやすいかも。
馬場の高低差
馬場の高低差は海抜137から138メートル内におさまります。陸上トラック並に平坦。
ダートの構成
サンド・クレイ・シルトで構成された路面ですが、比率などは公表されていません。数年前、サンタアニタの競走馬の死亡事故発生件数が問題になりました。ピムリコのダート馬場も全米平均を大きくうわまわり、サンタアニタよりややマシ程度でした。
このことから、路面が硬めの速い馬場だと想像できます。ただし州レベルで対策をとったようなので、粒子の細かい砂を減らし荒い砂を足して、表面だけ乾いて下層に水が貯まり、事故の原因になるような状態の改善は行われた模様です。
プリークネスSの走破時計
どれくらいの時計で勝てる?
年 | 馬名 | タイム | 馬場状態 |
---|---|---|---|
2020 | Swiss Skydiver | 1:53.28 | Fast |
2019 | War of Will | 1:54.34 | Fast |
2018 | Justify | 1:55.93 | Sloppy |
2015 | American Pharoah | 1:58.46 | Sloppy |
2014 | California Chrome | 1:54.84 | Fast |
2009 | Rachel Alexandra | 1:55.08 | Fast |
プリークネスSを制したレイチェルアレクサンドラは、ピムリコで走ったことがありませんでした。速馬場ながら、非常に走りにくそうだったと談話がのこっています。馴染みの深いチャーチルダウンズやオークローンパークの馬場とは、足元の感触がちがうのかもしれません。
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