2021年11月6日、天地をひっくり返す事件発生。
凱旋門賞を勝つより難しい米国ダート頂上戦で、日本の重賞未勝利馬が現地のトップホースたちを下す!こんなシーンの目撃者になろうとは、自分の人生でも想定外の素晴らしい誤算でした。
是非とも記録しておかなくては。偉業の相棒をつとめた、オイシン.マーフィー騎手の発言を拾い集めて紹介します。
・マルシュロレーヌをどう思ってた?
・練ってた騎乗プランは?
・なぜ3コーナー手前から早仕掛けしたのか
・練ってた騎乗プランは?
・なぜ3コーナー手前から早仕掛けしたのか
Breedes’ Cup Distaff動画
マルシュロレーヌ1:47.67で優勝
超ハイペースの前潰れ
・Private Mission(3歳バファート厩舎・プラ騎手)が21.84-23.13-24.73と秋の天皇賞を凌ぐペースでぶっ飛ばし、いつも先頭でガンガン行く女王Letruskaが続く
・あまりのハイペースに2頭は直線入前に沈没、仲良く最下位とブービー
・今年から全馬ラシックス禁止
逃げた3歳女はInto Mischiefのスピード娘。鞍上はデルマーリーディングのプラ騎手でした。ヤバイと思いつつも止められなかったのかも。・あまりのハイペースに2頭は直線入前に沈没、仲良く最下位とブービー
・今年から全馬ラシックス禁止
女王に騎乗したオルティス兄ジョッキーは、抑えたが止められなかったと発言していました。調教師もこのペースでは無理とあきらめ顔の涙目。6歳になる来年も現役続行を決めたレトルースカは、どこか芝の女王エネイブルを思い出させます。
外国調教馬の優勝はたった2頭
ディスタフ38年の歴史で、外国の馬が優勝したのは2回だけ。もう一頭は30年前のカナダの馬でした。1988年に2000メートルから1800メートルへ距離短縮して以降、勝利時計は1分52秒から46秒台に分布しており、1分48秒台を切ってゴールしたのは8頭だけです。
マルシュロレーヌの1分47秒67は、天下の女王ビホルダーやロイヤルデルタ、モノモイガールより速かったのです。あんなキツキツ角のせせこましいトラックで、こんな時計で勝つとは。
マーフィー騎手の証言
WHRさんのインタービューと、各所で語っていたコメントを集めたものです。How do you win a @BreedersCup race? 🤔@OisMurphy talks us through his incredible ride on MARCHE LORRAINE マルシュロレーヌ to win the #BreedersCup Distaff 🇯🇵 pic.twitter.com/yoLj2bMVKY
— World Horse Racing (@WHR) November 7, 2021
マルシュロレーヌをどう見てた?
「正直よく知らんかった。矢作先生の管理馬にはたくさん乗せてもらってるけど、マルシュロレーヌは初めて。オッズのことは念頭から払った」戦略は?
隣のゲートのホセ・オルティスに貼りつく
「ダート騎乗経験あんま無いし、ましてやデルマーは初めて。隣のゲートがホセだった。優勝もアリな馬に乗ってるし、付いていくことにした。悪くない決断でしょ」⑩マルシュロレーヌの外隣⑪のDunbar Roadは追い込み馬、去年のDistaffで3着。このレースがラストランでした。ブラウン厩舎の主戦オルティス兄が女王レトルースカに乗るので、弟のホセ君が鞍上です。
「ホセは後ろに控えていた。他の馬は飛ばさなくちゃいけなかったのか、みんな手綱をゆるめてた。僕は馬をせかさず気分良く走らせようとした」
3角手前からポジション上げる
「加速させる必要はなかったけど、仕掛けは早かったかも。誰かが動きはじめると隊列が膨らんで、直線向くとき大外運ばされるハメになると思ったんだ。だから控えめに促した。マルシュロレーヌは勇敢に動いた」マーフィー騎手が置いて行った2着馬は、しばらくしてからピッチを上げ内寄りに進路をとります。窮屈なぶんロスでした。
直線では
わりと長い時間競り合いを強いられた、そんなに長い距離ではなかったけど、タフなレースだよね。初めての海外遠征で見せた彼女の頑張りはマジで誇らしいよ。決勝線はどっちが先着?
「ホセにどっちが勝った?って聞いたら、わかんないと言われた。」 初めての競馬場で決勝線がどこか良くわからなかったマーフィー騎手。ちょー僅差で、マルシュロレーヌと同じく初のダートG1を制した。向こう正面から上げていったのは、良い位置で直線向くためだったんだ。伊達に英国のリーディングやってないね!
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