ジャックルマロワ賞結果
バスラットレオン1100m過ぎて抜かれる
馬名 | 800m通過 | 走破タイム | ラスト2ハロン | |
---|---|---|---|---|
1 | INSPIRAL | 48.57 | 1:34.67 | 23.29 |
2 | LIGHT INFANTRY | 48.41 | 1:34.13 | 23.19 |
3 | EREVANN | 48.57 | 1:34.19 | 23.55 |
4 | ORDER OF AUSTRALIA | 48.18 | 1:34.65 | 24.09 |
5 | COROEBUS | 48.82 | 1:34.96 | 24.03 |
6 | PROSPEROUS VOYAGE | 48.19 | 1:35.20 | 24.42 |
7 | バスラットレオン | 47.85 | 1:35.40 | 24.63 |
8 | STATE OF REST | 48.08 | 1:35.65 | 24.73 |
9 | DJO FRANCAIS | 48.79 | 1:35.86 | 24.69 |
・バスラットレオンは自分ペースで先頭行くも、直線コースで息が入らず失速
・追走勢も終盤スタミナ切れでふるわず
・インスパイラル以下着内馬はハイペースでも強かった
・最後尾追走コリーバスはゴール前伸びず
陣営コメントは、「初体験の直線馬場よりグッドウッドの方が走りの質が良かった、コーナーがない分馬が息をいれなかった」・追走勢も終盤スタミナ切れでふるわず
・インスパイラル以下着内馬はハイペースでも強かった
・最後尾追走コリーバスはゴール前伸びず
前残りを期待しましたが、そう簡単にはいきませんでした。欧州の馬場は日本馬には鬼門で、欧州マイラーは想像以上にタフでした。レース動画貼っときます。
2022 G1ジャクルマロワ賞 稍重3.3
前売りオッズ
Oddscheckerの前売り人気順に並べてみました。回避を匂わす馬と、下位の馬ははぶいてます。一番人気だったコリーバスが、足元でマルジュームと首位交代。
バスラットレオンは6位評価で、オッズ20倍くらいです。
馬名 | 齢・性 | 斤量キロ | 私見 |
---|---|---|---|
3牡 | 56.5 | 回避 | |
Coroebus | 3牡 | 56.5 | 優勝候補の一角 |
Inspiral | 3牝 | 55.0 | 秋まで休養から出走へ変更 |
State Of Rest | 4牡 | 59.5 | マイラーじゃなくない? |
3牡 | 56.5 | 回避 | |
Prosperous Voyage | 3牝 | 55.0 | NMG1直線マイルでインスパイラルを倒す |
Bathrat Leon | 4牡 | 59.5 | 逃げ勝ちあるんじゃ |
Erevann | 3牡 | 56.5 | 無敗スミヨンG3マイル良1:38秒。遅 |
Order Of Australia | 5牡 | 59.5 | そもそも来るの? |
Light Infantry | 3牡 | 56.5 | G1ジャンプラ賞テネブリスムの2着 |
4牡 | 59.5 | 回避 |
直線マイルのペース配分
ドーヴィルの直線マイルは、前半の800メートルを49秒から50秒台なかばで通過していきます。ニューマーケット、ニューバリーもこれくらい。2ハロン以降は11秒台でコンスタントにラップを刻み、本気スパートは400地点から。内ラチにミカンが4個刺さったような棒が立ってる地点です。
バスラットレオンの前半800通過ペースは平均的に46秒半ばだから、欧州計時だと48秒前後。これはタイキシャトルがルマロワ勝ったときと同じぐらい。欧州馬は49~50秒半ばで走ります。無視するか付いていくかは謎だけど、流れは速まりますね
バスラットレオン4牡59.5kg
G1サセックスS 4着
・前半800メートル51.82で通過。差した3頭はレオンより0.5~0.8秒後
・平均欧州ペース53秒より1秒以上飛ばす
・61.5キロ斤量で上がり34.61秒
・上位3頭は上がり33秒台
・平均欧州ペース53秒より1秒以上飛ばす
・61.5キロ斤量で上がり34.61秒
・上位3頭は上がり33秒台
10メートル超えの登坂があるタフな馬場で、61.5キロ背負い、残り60メートル地点までへたれなかったのは驚きでした。
ゴドルフィンマイルを制したときも、前半46.22秒で行ってゴールまで先頭で駆け抜けました。飛ばすガス欠君から放馬後の暗黒時代をぬけ、強くなりましたね。チャンスありじゃない?
良馬場のジャックルマロワ賞は、前半800メートルを49~50秒台で通過して、ラスト2ハロンで22秒台の勝負。こんなペース配分です。モーリスドゲスト賞では、キングエルメスが欧州ペースを1秒上回る速さで牽引したもんだから、全馬疲れて上がり2ハロンが23秒前後になっちゃった。
ドーヴィル競馬場の高低差・レイアウト・特徴・コーナー曲率
バスラットレオンとキングエルメスが走る、ドーヴィル競馬場の高低差や特徴を視覚化します。フランス屈指の平坦トラックが、日本馬の持ち味の追い風に。シーキングザパールとタイキシャトルに続いてG1勝っちゃうかも?ただし、重馬場になると地獄の馬場です。
バスラットレオンが優勝するには
バスラットレオンが前半800メートルを48秒で駆け抜けると、いつもの49.5秒で走る欧州馬は23メートル後方にいます。欧州馬が遅れまいとピッチをあげて49秒で追いかけると、800地点の差は16メートル。このペースで行くとラスト2ハロン22秒台は無理だから、23.5秒と見積もります。
逃げたバスラットレオンが残り400を24秒で走破しても、9メートル詰められるだけ。
バスラットレオンは
・前半800をいつもの48秒ペースで走る
・800から1200の間で息を入れる。ここで5メートル詰められても問題ない
・ゴール前400m地点で後続有力馬より10メートル前にいること
計算通りには行かないかもですが、緩急のタイミングが嵌まればチャンスです。そうなると、ゴール前の強い走りが素晴らしいマルジュームと、プロスペラスヴォヤージっていう3歳女子が気になります。・前半800をいつもの48秒ペースで走る
・800から1200の間で息を入れる。ここで5メートル詰められても問題ない
・ゴール前400m地点で後続有力馬より10メートル前にいること
コリーバス3牡56.5kg
2022年5月英2000ギニー
5戦4勝2着1回。ゴドルフィンの2番馬でニューマーケットばっか走ってきました。直線マイルは何度もやっててお手のものって感じですね。ジュライよりもタフな馬場ロウリーマイルでも強いし、アスコットのG1オールドマイルもきちんと勝ちました。
ビュイック騎手はネイティブトレイルじゃなくコリーバスを選ぶのか?は謎。1番人気だったけど、マルジームと首位交代。
★回避 マルジューム3牡
気管支感染症のため
G1セントジェームズパレスS
ゴール前、前壁を内ラチ沿いにこじ開けてくる黄色の馬です。このレースは21メートル登坂の旧マイルコース。進路を探しながらの上がり35.25秒は勝馬を0.27秒うわまわってます。4戦3勝、独ギニー出遅れたが、直線ディープインパクトみたいな末脚で優勝。この馬、ゴールまえ滅茶タフ。ペースが速かろうが関係なさそう。
インスパイラル 3牝55.0kg
2022年6月G1コロネーションC1着
6戦5勝。黒星は先月ニューマッケット開催の女の子G1マイルだけ。スピードがありアスコット登坂もこなし文句のつけようがありませんが、女の子がトップクラスの牡馬と戦って勝てるか?疑問をもつ向きに、参考データを投下します。
コリーバスとインスパイラル時計比較
・2022年6月 ロイヤルアスコット旧マイル馬場G1
・馬場状態ともに賢良
・馬場状態ともに賢良
走破タイム | 800通過 | 上がり | |
インスパイラル | 1:39.40 | 52.09 | 36.01 |
コリーバス | 1:39.42 | 51.42 | 35.52 |
調子が悪かっただけかもですが、下で貼ったファルマスの動画みると、ドーヴィルならプロスペラスヴォヤージ推したくなるんですよね~(単なる個人的好み)
ステートオブレスト 4牡59.35kg
G1プリンスオブウェールズ1着シャフリヤールが挑んだアスコットの2000メートルを勝ちました。昨年秋、重馬場のコックスプレートも勝ち、今年の春はフランスG1ガネー賞も制しました。
ただ、2.3歳の短い距離を走ってたころは勝ててないんですよね。中距離は素晴らしい、マイラーとしては疑問。
★回避ネイティブトレイル3牡56.5kg
英国際ステークスヘ
G1エクリプスS3着
8戦6勝。アップルビー師が「登坂コースの2000mはもたない馬」と判断したレース。愛ギニー優勝、英ギニーは僚馬コリーバスの2着。マイルはコリーバスと遜色ないように見えますが、ゴール前の踏ん張りはちょっと見劣りします。
直線コースは慣れてるし力はあるけど、人気2頭より低い評価は納得。英国際にも登録していますが、まもなく選択がハッキリします。
プロスペラスヴォヤージ3牝55.0kg
2022年7月G1ファルマスS優勝
9戦2勝。銀メダルコレクター感がありましたが、無敗のインスパイラルを下して優勝。この時は800を50.46の遅ペースで通過して1:36.03、8メートルの高低差を登るラスト3ハロンを34.86秒で入線。
もっと面白いのが。2022年5月英桜花賞2着。逃げた勝馬が前半800を47.87秒で通過。まさにバスラットレオンのペースです。
この馬も48秒きって追走。さすがに終盤堪えて上がりは37秒台ですが、最速でした。ハイペースに太刀打ちできなかったテネブリスムより、ずっとタフに見えます。
プロスペラスヴォヤージは直線コースに慣れており、速流れに対応できて、いつもより2キロ軽い斤量で出走します。相手は強くなりますが、複勝買いたくなっちゃいます。
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