レパーズタウン競馬場の馬場特徴、高低差、コーナー曲率

海外競馬場高低差

2024年9月14日、シンエンペラーがG1愛チャンピオンステークスに出走します。5年前、日本調教馬として初めて挑んだディアドラは、進路が開かず無念の4着。

レパーズタウンは素晴らしいトラックだが、人々が思ってる以上に難しい馬場なんだよ

シーザスターズを優勝に導いたキネーン騎手はなぜそう表現するのか、特徴やコース高低差、コーナーRを見ていきます。

発走ゲートとゴール位置

G1アイリッシュチャンピオンSコース

愛チャンピオンステークスの発走地点とゴールポスト

愛チャンピオンステークスの発走地点とゴールポスト

トラック:左回り
G1アイリッシュチャンピオンステークス距離:2000メートル
直線:400メートル
コーナーR:ワイドな2角中間がスタート地点。3角はR50程度、直線ターンはR30程度
斤量:3歳57.5kg 4歳以上60.5kg 牝馬恵量1.5kg減
英国のサンダウンパーク競馬場のコースを模したといえ、自然の地形を利用したレイアウトなので測量が難しいです。スプリント等短距離は内枠が断然有利ながら、2009年からのデータでは、全体的に内、中、外枠勝率はいずれも3割台で、枠のバイアスはあまり無いです。

レパーズタウン競馬場コース高低差

愛チャンピオンステークスコース断面図

レパーズタウン競馬場高低差。愛チャンピオンSコース
名手キネーン騎手は皆が思うより難しいコースと評していますが、理由は早い段階からレースが始まるため。仕掛けが早まり、2%勾配の直線を走りぬくスピードとスタミナが削がれることがあるからです。
ゲート後の3ハロンを過ぎると、そこから登りが始まります。勾配は1%未満なのでアスコットやエプソムのような派手な傾斜ではありません。調子にのってぶっ飛ばすと、最後の直線でツケが回りガス欠あるあるなのでしょう。

アイルランドのスタウトはバニラの香りがするよ!

愛チャンピオンステークスのレースレコード

スノーフェアリーのラストラン

レコードは、2:00.92スノーフェアリー5歳の引退レースです。

騎手はムーアではなくデットーリ。ナサニエルを楽々差しきって完勝しました。京都開催のエリザベス女王杯でもレベチの末脚を見せつけ、香港カップも勝つわ、英オークスの過酷な登坂馬場で優勝とオールマイティな名牝でした。
同じ良馬場にして、俊足シーザスターズより3秒も速い走破時計です。

馬場状態と勝タイム

Ahonooraさんのサイトの歴代優勝馬のタイムと馬場状態をチェックすると、
・この時期は良馬場開催が多い。9月のダブリンの降雨量は東京の半分以下なので、コンディションも良が多い
・馬場が良いときの勝ち時計は2.02から5秒台。
・道悪になると2分10秒台に

2023年オーギュストロダンのレースラップ

前半62.29秒、後半60.13秒 2分02.42秒

1F2345678910走破時計
15.58秒11.4711.5511.7111.9811.8411.8412.0311.9012.842:02.42
ディープ産駒のオーキュストロダンが優勝を飾った2023年は、前半の1000メートルが62.29秒でした。例年より早く流れた気がします。日本式なら61秒程度のスローでしょうか。
シンエンペラーに騎乗する坂井瑠星騎手は前につけそうな気がしますね。しかし、意外とズシンとくる直線の登り、直線までの地味な登りが続くコースに、どんな乗り方で挑むのか今から楽しみですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました