英国競馬の聖地に所在する、ニューマーケット競馬場には馬場が2つあります。ローリーマイルとジュライコースです。
まずは、ジュライコースの概要を確認しましょう。
ジュライコース
コースレイアウト
水色の線引部分がジュライコースです。夏馬場と呼ばれるのは、6月半ばから8月末までのサマーシーズン専用のトラックだからです。
となりのローリーマイルの直線は2000メートルですが、こちらは1600メートルと少し短め。英国の競馬場にしては平坦でも、ゴール前はやっぱり登坂が待ち構えています。
アグネスワールドが走り、キングエルメスが駆けるG1ジュライカップは、本コースの直線区間1200メートルが舞台です。
ジュライコース高低差
スタート後の200メートルが、阪神競馬場ゴール坂の倍の高さの上り勾配。そこから波打つ野っ原が心もち下りで続きます。ゴール前の200メートルが正念場。ここで気合を入れ直して、8メートルの高さを駆け上がらなくちゃいけない!
ゴール手前から馬場を眺めると
スピードに乗って走ってくるので勢いはあれど、最後にここを駆け上がるのはしんどいだろうな~と思わせる傾斜です。歴代の優勝馬はどんなタイムで走破したのでしょうか?
G1ジュライカップ 1200メートル
馬場:ジュライコース直線1207メートル
賞金:£60万 優勝約£34万
斤量:3牡57.2kg 4牡以上59.9kg 牝馬-1.3kg
賞金:£60万 優勝約£34万
斤量:3牡57.2kg 4牡以上59.9kg 牝馬-1.3kg
近年の優勝馬と勝ちタイム
2000 | アグネスワールド | 稍重 | 1:13.18 | 2018 | U S Navy Flag | 堅良7 | 1:11.32 |
2019 | Ten Sovereigns | 堅良8.5 | 1:09.31 |
2020 | Oxted | 良6.5 | 1:09.59 |
2021 | Starman | 堅良7.4 | 1:10.11 |
ラップはもちろん後傾。ゴール坂はかなりの高さですが、勝馬は33秒~34秒台の上がりで決勝戦に突っこんでいきます。
2021年の優勝馬スターマンの区間ラップを参考までに。
14.91 | 10.62 | 10.53 | 10.72 | 11.22 | 12.11 |
余談ながら、馬場や芝がイマイチのときは、レース開催日に設営されるテントの先あたりから騎手が奪いに行くレーンがあります。勝率が高いビュイック、マーフィ、クローリー騎手がどのへんを進むか研究しておくといいかも。
コメント