4分に1回、1時間に14回、終日ざっくり340回
「iphoneだから関係ない」これも、大間違い。グーグルマップを利用していれば、同じことがおこります。あなたの居場所は追跡され、4分ごとにグーグルのデータセンターに送られ蓄積されています。
「知らなかった、許可した覚えはない」と誰しもドン引きすることでしょう。先日開かれた公聴会で、この事実に噛みついたのは、アメリカのイケメン上院議員でした。
米国プライバシー保護法強化を検討する公聴会
ダックダックゴーもパネリスト参加
この公聴会には、Google、Intel、MapBox、DuckDuckGoのプライバシー責任者やカリフォルニア消費者プライバシー法の代表、法学者など8名がパネリストとして迎えられました。証言の詳細は米国上院のサイトからダウンロードできます。DDGは、個人のプライバシーを記録したり収集したりすることなく、マネタイズに成功している自社の事例を挙げ、プライバシー規制の強化を穏やかに訴えました。
あくびがでそうな、存在感の薄いスピーチでした。が、ハイライトはその後に訪れました。イケメン議員が登場してグーグルを吊しあげたおかげで、公聴会は盛りあがり、眠気はふっとんでしまいました。
メディアがこのシーンを取りあげ、動画も拡散されているので、棚ボタでDDGの利用者が増えたこと間違いなしです。現在の1日あたりの検索件数は、3700から3800万ですが、4000万回をこえるのは近そうです。上伸カーブは想定より急になることでしょう。
ホーリー上院議員吠える
英語で申し訳ないですが、ざっくり以下のような内容です。
- グーグルは4分に1回、1時間に14回、日にざっくり340回もユーザーのローケーション情報を収集している
- スマホを使ってないときも、位置データを送り続けている
- ティーンエイジャーの情報も蓄積(公聴会が行われたカリフォルニア州ではすでに違法)
- 位置情報やロケーション履歴をオフにしても追跡されている
- 通勤、恋人とデート、医療機関へ通院、全て位置データで記録されプロファイルされている
- 無料のサービスを口実に、集めた膨大な情報で金儲けしている
「グーグルほど消費者個人の情報を集めまくる企業は、史上かつてない」
「フェイスブックは超キモイ会社だと思っている」
位置情報とロケーション履歴をオフにしてもか? 質問に答えてないぞ。位置情報とロケーション履歴をオフにしてても、ユーザーの居場所を追跡してデータを収集してるのか?
公聴会で声をはりあげて、グーグルの上級プライバシーカウンセルを睨みつけています。
位置情報をオフにする方法は、たいていの人が知っています。プライバシーにより敏感な皆さんは、グーグルアカウントのロケーション履歴をオフにする方法を参考に、データを収集させないように設定していることでしょう。
オフ設定しても無駄。あなたのロケーションヒストリーは、収集され続けます。これには、日ごろ寛大なわたしも超どん引き。アカウントの「アクティビティ管理」ページにアクセスして、「ウェブとアプリのアクティビティ」まで止めなければストーカーを追っぱらえないのです。
位置情報を収集する理由
要人でも芸能人でもないのに
あなたのロケーション情報が抜かれ、狂ったようにかき集められる理由は何なのでしょうか?あなたの通勤ルートや、お昼に立ちよる食事処、浮気相手と過ごしたラブホの位置、買い物に行くスパーマーケットなどを位置情報からプロファイリングすることに、意味などないように思えます。
セレブの一挙手一投足なら話はわかるが、面白くも何ともない市井の一個人の行動を収集するなんて、単なる変態なのか。はたまたスマホの監視アプリ、ケルベロスやSpyzieもどきの情報をこしらえて、パートナーが浮気の証拠として申請したら、販売して儲けるためなのか?意図がイマイチ不明です。
Googe Mapsに広告登場
Googleマップにも広告ぶち込んできたか。終わったな。 pic.twitter.com/cJ26CRTD3P
— マヒ@Googleが好きな人 (@mmm_hi000) 2019年3月14日
位置情報は金になる
GoogleMapsのマネタイズ
2017年春のQ1決算説明会で、ピチャイCEOは「今まさに、変わろうとしているところだ」と発言しました。マップの収益化に力を入れて行くと語っています。グーグルマップは月に10億回以上閲覧される老舗のツールですが、収益性は高くありませんでした。マップが生む広告収入は2017年で15億$、2020年までに50億$に拡大すると、モルガンスタンレーは試算しています。
ネットの検索やサーフィン情報だけでなく、あなたが暮らすリアルの現実社会で、あなたが何をし何処で食事を楽しみ、休日をどのように過ごしているかがわかれば、地図を開いたときに最適なターゲティング広告を表示させることができますね。
それだけではありません。多数のデータが集まれば、それ以上の情報を手にすることができます。あなたが暮らす地域で、ひとを集めるスポットは何処なのか、具合が悪くなったときに駆け込む人気の病院はどこなのか、何から何まで丸わかりです。
ダクダックゴーを急伸させる追い風
DDGならアップルマップ
オンラインで地図を検索するときは、DDGのブラウザで検索すれば情報を抜かれることはありません。DDGはアップルの地図を採用しています。
位置情報とロケーション履歴をオフにして、アクティビティ管理から「ウェブとアプリのアクティビティ」をオフにした上でDDGブラウザを使ってはじめてプライバシーは守れます。面倒くさいし意図的に複雑にしているでしょ、これ。
アップルもデータは集めますが、スマホで請求設定すれば情報を削除してくれます。DDGは追跡も記録もしないので、面倒な設定は要りません。
ちなみに、アップルは規制強化の推進派です。
We think every user should have the chance to say, “Wait a minute. That’s my information that you’re selling, and I didn’t consent.”
すべてのユーザーが、「ちょっと待てよ。あんたが売ってるのは俺の情報だろ、同意してないぜ」と言える機会を持つべきだと思っている。とCEOが述べています。
日本もプライバシー保護規制にうごいてもらいたいものです。プライバシー情報を削除する権利と、どんな情報を誰に販売したかを知る権利を確立させてほしいです。
グーグルはペンタゴンも怒らせた
プライバシー追跡の問題で世論を騒がせるグーグルですが、今度はペンタゴンが怒っています。Must watch video: Joint Chiefs Chairman says Google refuses to work with US military but provides “direct benefit” to China’s military pic.twitter.com/MadQVJQK4a
— Josh Hawley (@HawleyMO) 2019年3月14日
「おたくは国防総省への技術的な協力を断りながら、中国とは仕事を続けていますよね。そちらの中国ビジネスは、中国の独裁政権と軍に直接利益をもたらしているんですよ」
「これは私とグーグルの問題じゃないんです。二次三次的な影響でみると、アメリカ人が展開する中国ベンチャー、中国政府、そしてアメリカの軍事的優位のすべてに関わる、わたしたち全体の問題なのです」
グーグルはヨーロッパで叩かれ、共和党に非難され、ペンタゴンに脅かされています。民主党は味方かと思ったら、次期大統領候補たちは、Gの分割や法規制強化を公約に掲げています。このうえユーザーにまで嫌われたら、どうするんでしょ?ストーカーを愛するユーザーはいませんよね。まじキモい。
グーグルが集めている具体的なあなたのデータ
あなたについてグーグルが知ってることという記事に、わかりやすい一覧があったので、参考にどうぞ。
収集されてるプライバシー情報
- どんなクエリで検索したか
- 視聴したビデオ
- 使ってるオーディオフィーチャー
- ネットでした買い物
- 交流メンバーや誰とコンテンツを共有しているか
- Gのサービスを使ってるサードパーティやアプリ上の行動
- 閲覧したコンテンツや見た広告、起こしたアクション
- クロームの検索履歴
- ロケーション履歴
収集されない情報
※IT音痴ゆえに、不正確な情報があるかもしれません。見つけたらコメント欄で教えてくださいね。修正します。
コメント
Gーグルってきもい。ストーカーって普通にきもいですよね。Aマゾンも最近きもくなった。片言の星5レビューを金で買った外人の業者ばっか。でもそれが露見してるのが救い。ユーザー目線が最終的に生き残ると信じましょう。
こんにちは~Gーグルって評判悪くなりましたよね。ドン引きするようなストーカー行為から足を洗って、別の方向へ転換して欲しいですよね。Aマゾンのレビューってインチキもあるんですね。わー参考にしてました、騙されないように気をつけます、ありがとうございます(><)
将来、DuckDuckGoで働きたいんですけどどうすればいいですか。
なさん、こんばんは~
返信が遅くなってしまってすみません。
ダックダックゴーは自サイトで常時リクルートしてるので
直ぐにでも応募できそうです。
本社オフィスはありますが、以外は全てリモートワークで
世界各地で募集しているみたいです。
職種や求められるスキルは下のページにありました。
参照してみてくださいね!
https://duckduckgo.com/hiring/#open