「2020Googleコアアプデ後②」反トラスト訴訟に寄せる大きな期待

Bing

世界の検索市場でシェア9割、グーグル1強体制が終わろうとしています。

この夏の反トラスト訴訟が、終わりの始まりです。米国の司法省といくつかの州の司法長官が、連名で草案をまとめている最中と報道がありました。
シェア9割に乗っかってサーチ結果を操り、自社を儲けさせている。公正な競争の阻害であり、反トラスト法に違反しているというわけです。
独禁法違反でEUに1兆円をこえる罰金をとられても、グーグルはびくともしませんでした。強すぎて誰にもどうにも出来ないならばと、ついにラスボス登場。アメリカの司法が腰をあげました。

世界の検索エンジンシェア PCとモバイル他トータル
公共財でもなく、自社が開発費を投じで育てあげたサーチエンジンです。「どんな仕様にしようが俺様の勝手だろ」というわけにはいかない独占状態ですね。
そもそも92%が異常だし、言われているようなことが事実なら、米国司法がふるうナタに期待が高まります。本国が乗りだして、やっぱ駄目だわではユーザーが困りますよね。
「生き馬の目を抜く広告業界で、大勢のライバル相手にしのぎを削る我社は、広告コストの低下に貢献している」と、グーグルは反論してるよ
訴訟の行方を見物しながら、個人ブロガーの取るべき態度も考察したいと思います。
今回のアルゴリズムアップデートで、ブログを圏外に飛ばされた女の子のツイッターを見かけました。
strongタグを打ちすぎたから、Google先生に嫌われた・・泣きながら一生懸命修正してる」と書いてありました。これを見て、わたしも泣きました、そして絶対違うと勘ぐってます(笑
訴訟にそなえて、検索結果からプラットフォームの責任を突っ込まれるようなリスクを排除し、コロナによる広告費の落ちこみカバーを同時に行うコアアプデに見えます。
ブログのPVを伸ばしたいあなたが、グーグルに媚びを売るのはもう終わり。strongタグは気にせず打ちましょう。
とりあえず、お菓子でもつまみながらSNS集客を頑張り、Bingのウェブマスターツールに登録し、ダックダックゴーを意識するのが良策かもしれません。
提訴が予定通り行われても、判決は何年も先になるでしょう。しかし、面白いことはすでに始まっています。
アップルに、ダックダックゴーを買収しiPhoneの自社検索エンジンにしろと促すアナリストもいるのですから。実現したら、アヒルは2割プレイヤー。ジャイアンのパイが欠け、健全な方向へ転換する一歩になりますね。
まずは、グーグルを取り巻く環境からおさらいです。

激怒する米国

①トランプ画像事件
②プライバシー問題
③中国事件
逆風にふかれるグーグルは、あちこちの政治団体に献金を捧げながら、司法とのバトルに備えていると近況が報じられていました。

トランプ画像事件

2018年の12月のことでした。
アメリカのグーグル検索で、馬鹿(idiot)と検索すると、表示された60枚のうちの半数がトランプ大統領の画像でした。
作為は無いとグーグルは弁明しました。しかし、世間はそうは思っていないようです。
「ワロタ」系の悪ふざけに見えますが、この事件は警鐘を鳴らしています。
もしもシェア9割のサーチエンジンが、特定の思想や自社に都合の良い解釈ばかり表示したとしたら、簡単に世論操作ができるのではないか?
良識人にとっては、かなり危険なアラームです。

プライバシー問題

グーグルが想像を超える規模で、ユーザーの情報を収集している事実がおおやけになりました。
昨年の公聴会の席で、ハーレー上院議員が吠えるさまは圧巻です。ハーレー氏は、今回の反トラスト訴訟の原動力なったひとりです。
メッチャ怒って問いつめる公聴会の動画が、下のリンクにあります。
ダックダックゴーは利用者増グーグルは袋叩き「ローケーション履歴問題」
プライバシーを大切にするアヒルの評判は高まり、Googleは袋だたき。あなたの居場所を特定しロケーション履歴を収集しまくるGoogleに、アメリカでも怒りの声があがっています。国防総省も激おこした問題とは。
驚くのは、これだけ怒られても同社のスタンスにあまり変化がないことです。つい先日も、50億ドルの損害賠償を求める集団訴訟のニュースが流れました。
内容は、シークレットモードで検索しても、ユーザー情報を収集しデータセンターに蓄積しているというものです
原告がチビッ子の訴訟も2件ありました。
・学童の生体認証データを集めて保存している
・無料のオンライン学習を通じ、小学生ユーザーの情報を蓄積している
小さい子どもにターゲティング広告だしたりしたら、親は怒り狂いますよね。

なぜユーザーの情報を集めまくるのか?

検索行為やネットショッピング、オンライン行動を通して、あなたの関心を知るためです。
1日に360回もユーザーの居場所を特定しデータを収集する目的は、リアルな世界のあなたの行動を知り、ネットサーフィンに訪れたら、ついつい見たくなるような広告を提示するためです。
スマホの位置情報やロケーション履歴をOFFにしても、このデータの収集は止まりません。停止させるために完全にオプトアウトすると、サービスが使えなくなるなどの支障がでます。
止めるという選択権が行使できない、実に頭のきれるストーカー行為です。
いっぽう、訴訟草案作成中の司法省と各州連合は、ダックダックゴーを呼び意見調査を行いました。
ユーザー行動を記録も保存もしない、小さな検索エンジンの意見を求めたということは、20項目と言われる起訴状の内容にプライバシー問題が存在することを物語っています。

国防総省と揉める

2年前のProject Maven撤退からのわだかまりです。
米軍のドローンが撮影した映像を解析するため、こっそり技術供与を行っていたことがスッパ抜かれて社員の反発を買い、グーグルは同プロジェクトから撤退しました。
国防総省にしてみれば、はっ?なのでしょう。中国の大学とグーグルの共同AI開発は人民解放軍への技術供与に繋がるが、中国軍は良くて米軍は悪いのかと気分を損ねているようです。
中国の検索エンジン市場から手はひいてもAI開発は継続しており、クラウド事業を受注したからって、ペンタゴンが庇う心配はなさそうですね。

Youtubeが中国批判コメントを削除

Youtubeのコメント欄に中国を批判するような投稿をすると、削除されるという声があがっています。おそらく削除の理由は、13億人の中国市場の旨味と彼らの政府の機嫌をそこねたくないからでしょう。
ハーレー上院議員が、法案提出に動きました。不当なあつかいを受け米国内で月間3000万・世界3億アクセスのサイトやアプリを提訴する場合、司法長官が訴訟費用を負担するというビルです。
氏は、反トラスト法提訴には検索も盛りこまれなくてはならないとコメントしています。


反トラスト法提訴で何が変わる?

①検索シェアグーグル1強体制の破壊?
②グーグル検索と広告事業を完全分割?
①に手がつけられるとグーグルのパイは小さくなり、Bingや百度、Duckduckgoなどその他のサーチエンジンのシェアが増えるでしょう。非民主国家発の検索は使う気にもならないので、百度はのっけから無視。
Bingやダックダックゴーで検索してみるとわかりますが、サーチ結果が嫌らしいバイアスに汚染されていません。これらが伸びてくれれば、モノポリーが壊れ、競争による浄化の期待感が高まります。
②はぶっちゃけ声だして笑えます。検索を道具にユーザー情報を手にいれ、自社に都合よくサーチ結果を操作して、広告の売上をアップさせるという手法が事実なら、この先どうするのか同情するレベルの致命傷ですね。
92%がグーグルというのが、元凶だよね。それ以外の情けないサーチエンジンには、追い風にのってシッカリやって欲しいよね
アンチトラスト訴訟で利するのは誰でしょう?ジャイアンが縮めば、伸びるのは?

陰りが見えたら叩け

報道によると、マイクロソフトはグーグル提訴が実現するよう仕向けている感があるとのことです。当たり前です、先んじて同法に敗北しモバイルのOS市場から排除された、苦い経験の持ち主です。
Bingの勢いを伸ばそうとしているのか、スマホのOS参入を目ざすのかは謎ですが、好機到来とアップを始めるのは間違いなさそうです。
それ以上におもしろいのが、アップルとダックダックゴーのこの先です。

アップルがダックダックゴーを買収すると

小さな検索エンジン・ダックダックゴーの世界シェアは、1%未満から20%くらいまでジャンプする可能性がありそうです。
iPhone利用者とアンドロイド携帯利用者の割合です。

世界:アンドロイド70% ios30%
日本:ios57% アンドロイド 42%
フォーブスの記事によるとグーグルとは争わない主義のアップルは、iosのデフォルト検索エンジンをGoogleにすることで、年間7~80億ドル、日本円で8000億円近い見返りを受けとっています。
ダックダックゴーの売上は、収入の1割をIT業界の発展に寄付する慣行から推計すると、2019年で600万ドル、わずか6億6000万円です。
グーグルを切ってアヒルを買収し、自社エンジンにするなんて気でも狂ったかと考えるのは早計です
iPhoneユーザーの検索で、グーグルが稼ぐ広告収入は推定250億ドル。円換算で2兆7500万円と記事に書かれています。わたしがアップルならアヒルを買って自社エンジンにするよ
ダックダックゴーで検索してみるとわかります。
検索結果はきわめて自然でまともです。アップルのセンスと技術力で磨けばさらに良くなることでしょう。
しかも好感度が高い検索エンジンです。お上のウケも良くアップルのイメージを高めそうです。
おっしゃあ~ダックダックゴーの株仕込むぞ!と思ったあなたは残念。未上場会社です。
ダクダックゴーを自社のデフォルト検索エンジンとして採用しても、グーグルに戻すユーザーの存在と、ダックダックゴーがターゲティング広告を打たないことを割引すると、250億$は半減するかもしれません。それでも1兆2500億円の収入です。
日本なんて特に、アイフォンユーザーが6割ですからね。
反トラスト法訴訟が提起され、オンライン広告のゆがみが是正され、あの女の子が安心してストロングタグを打てる日が来るように願っています。
ダックダックゴーって何者なの?
DuckDuckGoは、利用者数を大きく伸ばしている検索エンジンです。検索ボリュームは王者Googleの1%にも及びませんが、天下のグーグルが、なぜ蟻んこ検索エンジンにビビっているのか、エピソードを交えて紹介します。

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