「サウジカップ」クリソベリルとゴールドドリームは何着になりそう?

サウジカップ

フルゲート14、国際招待枠12に対し143頭がエントリー。

12倍の競争率を突破して、日本からはゴールドドリームとクリソベリルが出走です。
日本の砂馬場と米国のダート、欧州のオールウェザー、サウジアラビアのレッドサンドは非なるもの。
ダート質は無視したうえで、ランナーたちの1800m左回りタイムを比較します。日本馬は、世界にドヤ顔できるでしょうか?
日本勢の5着内は夢じゃないよ。死にものぐるいで追い抜いたら、トップ3に入れるかも♪
では、出走馬の1800m左回りの走破時計を見ていきましょう!
その前に出走馬のオッズ一覧です。リストは2月18日の追加エントリー締め切り後に完成予定です。

サウジカップ出走馬オッズ一覧

ブックメーカーのオッズ順

馬名オッズ騎手
マキシマムセキュリティー牡42.75L・サエス
マッキンジー牡53.25ロザリオ
ベンバトル牡65.0O・マーフィー
ムーチョグスト牡47.0I・オルティス
ミッドナイトビズー牝58.0M・スミス
クリソベリル牡415.0スミヨン
タシトゥス牡415.0レスカーノ
カペッザーノ騙615.0バルザローナ
グロンコフスキー牡521.0デットーリ
ノースアメリカ騙820.0ミューレン
ゴールドドリーム牡726.0ルメール
マジックワンド牝534.0R・ムーア
ムジャック6牡芦毛34.0アルーフィ
グレートスコット牡651.0モレノ
国際招待12枠とサウジ調教2枠が確定し、フルゲート埋まりました。

サウジカップに招待された日本馬

クリソベリル・4牡

無敗の日本代表クリソベリルの1800メートル・左回りコース走破時計と上がりラップです
走破時計上がり3ハロン
チャンピオンズカップ(中京・良)1:48.5035.4
日本テレビ杯(船橋・稍重)1:52.1036.9
1800mのベストタイムは1分48秒50。アメリカの9Fは1800mよりちょい長なので、修正を加えると1分49秒10くらいです。
【悲報】アメリカ勢のトップクラスは1分47秒前後です
走ってみないとわかんないよ。馬場が合うかもしれないし、アメリカとリヤドは片道20時間以上かかる。輸送でくたびれちゃう・・ラシックスのこともあるから
(アロゲートには、薬も輸送も全く影響なかったよね・・?)

ゴールドドリーム・7牡

引退を撤回して出走するゴールドドリームの走破時計と上がりラップです
走破時計上がり3ハロン
チャンピオンズカップ2019(中京・良)1:48.50クビ差36.9
チャンピオンズカップ2018(中京・良)1:50.135.4
ゴールドドリームのベストタイムは、クリソベリルとクビ差の1分48秒50。アメリカの9Fは1800mよりちょい長なので、修正タイムで1分49秒10くらいです。
ゴールドドリームは、2017年4歳のときにドバイWCへ遠征し、まさかのブービー。
雨の重馬場が合わなかったのか、直線で脚が止まってしまいました。でも内陸のリヤドは大丈夫、雨なんか降らないから。

ライバルたちの走破時計・速い馬順

マッキンジー牡5

レース名走破時計上がり3ハロン
オーサムアゲインG1.2着推定1:49.62不明
ホイットニーG1・1着1:47.1035.80
サンパスカルSG2・2着推定1:46.80不明

※2着の走破時計とラップは公式データがないので、着差からの推定値です。

ホイットニーG1のペース配分

400m800m1200m1600m1800m
23.7747.481:11.301:35.011:47.10
23.7723.7123.8223.7112.09
速いです!1分47秒切っちゃってます
初代王者はマキシマムセキュリティーの声が有力ですが、マッキンジーの方が速い時計をだしています。
2019昨年は1800mのレースを3度走り、成績は1勝2敗。2敗はいずれも2着でした。
昨年の連対率は100%、全キャリアでも華麗に92%、タイムも概ね優秀です。
マキシマムセキュリティーと直接対決は初めてです。11億円の賞金にもっとも近い2頭の激突も、サウジカップの見どころですね。
マッキンジーは長らく主戦だったスミス騎手から、ブリーダーズカップでロザリオさんに乗り替わり。ロザリオ騎手は今月サウジへ遠征して、現地レースで腕ならししたよ

>>San Pasqual Stakes G2<<
赤・オレンジの勝負服がマッキンジー


ロザリオ騎手は、2019年米国リーディング4位です。このジョッキーも巧さに定評があります。
今回はマキシマムセキュリティーを徹底マークでしょうか。

マキシマムセキュリティー牡4

レース名走破時計上がり3ハロン
フロリダダービーG1・1着1:48.8635.96
ハスケル招待・1着1:47.5637.39
優勝候補の筆頭です。
これまで9戦7勝、降着されたケンタッキーダービーは実質優勝なので、負けは2着が一度だけです。
鞍上をつとめるサエス騎手は、2019年米国リーディング7位。
前めの位置でガンガン行くぶん、あがりはそこまで速くありません。日本勢には「ついて行って、ゴール前で力をふり絞って追い抜け!」といいたいです。

ハスケル招待G1は1分47秒台

400m800m1200m1600m1800m
22.9246.711:10.171:34.961:47.56
22.9223.7923.4624.7912.6
1分48秒86で駆け抜けたフロリダ・ダービーのペース配分は、22.42 24.56 23.92 23.44 12.52でした。上がりは35.96です。
マッキンジーとマキシマムセキュリティーの2頭は1000mを58秒前後で通過しています。フィニッシュまでスピードは落ちません。
ドールドドリームとクリソベリルが叩きあったチャンピオンズCでは、先頭の1000メートル通過ラップは1:00.80です。クリソベリルのポジションは3頭目で、通過ラップは1:01秒ちょいでした。
サウジカップのペースは、2・3秒速くなりそうです。

シュートに設けたゲートからスタートします。
向こう正面の直線が長いこと・・。
コーナーが2つしかない・・・これはアメリカ勢が飛ばしそうです。
ダートトラック管理者ターマンさんの動画解説では、ソフトでも堅めでもなく水やりで均等に保っています。加速がつきやすく、どちらかというと先行有利の馬場みたいです。
  • ハイペースについて行く
  • ゴール前で渾身のダッシュ
が出来ないと勝つのは無理。ちょっと心配です、日本馬ガンバレ。
勝てるかもしれないよ。この優秀な2頭も、普段はラシックス注射して走ってるんだもん。禁止になったペガサスWCで興味深いことがあらわになったよ
【ラシックス禁止】アメリカの馬と戦う日本馬に吹く追い風
日本では馴染みのないラシックス。米国の殆どの馬がレース前に注射します。ラシックス禁止のペガサスワールドカップでは、1番人気が飛びました。サウジカップやドバイWCへ遠征する日本馬への強い追い風になるかもしれません。ラシックスとは何か?知っておきたい話です。

ムーチョグスト牡4

レース名走破時計上がり3ハロン
ペガサスワールドカップG1・1着1:48.85馬場(速)37.01
ハスケル招待G2・2着推定1:47.80馬場(良)37.01
サウジカップ前に馬主チェンジ。プリンス・ファイサル・ビン・カーリッド殿下、サウジアラビア現国王の息子の手に渡りました。
ムーチョグストの戦績は11戦6勝2019年7月20日のハスケル招待G1レースでは、マキシマムセキュリティーの2着でゴール。着差は1馬身1/4。走破時計は推定1:47.80。日本馬の前でゴールできる馬です。
優勝候補のオマハビーチが出走を断念したペガサスWCでは、タラモ騎手から米国リーディング首位のアイラッド・オルティス騎手を鞍上に替えて勝ちました。サウジカップもコンビ継続で臨みます。
もうひとつ、当日ラシックス禁止のペガサスWCで、ラシックス抜きでもまったく問題がない走りを見せたのも安心材料です
オルティス兄弟もサウジの馬場は経験済です。

オルティスjr騎手に乗り替わり

アイラッド・オルティスjrは頼もしいよ~2年連続米国のリーディング首位で、エクリプス賞連続受賞!彼のカッコイイところは

  • 4角手前からギアアップして直線へ突撃
  • 前が壁は存在しない。隙間をついて華麗に突破
  • 直線めっちゃ伸ばす
香港ヴァーズで、グローリーヴェイズとモレイラ騎手の華麗な壁突破が話題になりました。オルティスJrのゲティングスルーも絶賛ものです。
動画の1分すぎ、白帽子・黒い勝負服がオルティス先生
4頭並んだ壁に狭いスペースがあくと、一瞬をついて抜けだしました。そこから、ガス欠気味の馬を無理くり伸ばして1着に。


ミッドナイトビズー牝5

レース名走破時計上がり3ハロン
BCディスタフG1.2着推定none
ベルダームG2・1着1:48.8636.25
パーソナルエンシンG2・1着推定1:47.9236.34
昨年は連勝街道を爆進した、アメリカの姐さんです。マッキンジーと同じく昨年連対率は100%、BCディスタフだけ2着に終わりました。
1800mの時計比較では、マキシマムセキュリティーやマッキンジーより、1秒遅いです。が、日本勢より速いタイムを出しています。
直線で追いこむミッドナイトビズーの最速時計は、1分47秒92。あがりは36秒台前半です。対して日本勢は35.4。ペースが速くてもこのラップが再現できれば、彼女の前でゴールできます。
この姐さんも、国内レースではラシックス使う派。アメリカの馬は変わりもん以外みんなそう。使用率は9割近いの。

ミッドナイトビズーの1800m最速レース

>>Personal EnsignG1<<
袖が白地に赤丸の勝負服


米国のレジェンド・スミス騎手はリーディング順位こそ15位ですが、2019年は275騎乗しかしていないので仕方がありません。勝率は23%で、トップスリーを上回っています。
走破時計の速い順だと、クリソベリルとゴールドドリームはここ!上から5番目だよ

カペッザーノ騙6

レース名走破時計上がり3ハロン
FブレイクSG3・1着から推測タイム推計1:49.29馬場(良)13.0
2月13日のファイヤーブレイクSで、11ヶ月ぶりに復帰しました。1600mを1:36.29で走破し、ラスト1ハロンは11.99位でした。
この馬は9Fレースの経験がありません。上の走りから推測で出した時計です。もう少し速めかもしれません。
ドバイWC覇者サンダースノーを、5馬身ぶっちぎって勝ったこともあります。優勝は難しそうですが、あなどれません。
サウジ遠征回数なら誰にも負けない、バルザローナ騎手が鞍上です。

タシトゥス牡4

レース名走破時計上がり3ハロン
ジムダンディステークスG2・2着推計1:49.48馬場(良)
ウッドメモリアルG2・1着1.51.23馬場(良)39.77
ケンタッキーダービーは3着。現在までの戦績は9戦3勝です。
中距離を専門に走っています。昨年はG1とG2を7戦し、すべて3着内の成績です。この馬が実際のレースで叩いた1800mベスト時計は、1:49.48くらいです。
中団から後にひかえて直線で勝ちに行く馬にしては、上がりのラップがイマイチです。良レースとも馬場状態はfastです。特別時計がかかる馬場でもないので、このあたりが実力でしょうか。
ちなみに1:51.23で勝ったG2ウッドメモリアルの400ごとの区間ラップは
23.62 23.29 24.5 26.33 13.42です
1分切って1000mを通過しましたが、残り500あたりからスタミナ切れした感じです。

マキシマムセキュリティーやマッキンジーは初っ端から飛ばして行きそう!遅くはないけど、1着は難しいかな・・
なお、鞍上はレスカーノ騎手。リーディング2位のホセ・オルティスの怪我で乗り替わりです。

ベンバトル牡6

レース名走破時計上がり3ハロン
アルマクトゥームG2・1着推定1:50~51.00馬場(速)None
かつてドバイWCを目指した名牝ウオッカが、鼻出血して引退することになったメイダンのレースの推定タイムです。
1900mを1:56.80で走破しました。100メートル短縮したタイム推計で気前よく6秒80差し引いても1分50秒あたりです。
芝馬の初ダート出走でこの強さは流石です。しかし、このタイムで1着は厳しそうです。アメリカ勢にマークされるぶんマイナスでしょうか。

グロンコフスキー牡5

レース名走破時計上がり3ハロン
ディスカバリーハンディキャップG3・1着1:52.14馬場(速)37.50
昨年のドバイWCでサンダースノーの2着になりました。その後は長い休養。
2月6日復帰戦のアルマクトゥームG2でベンバトルと競い3着。1着のベンバトルから6馬身遅れての3着なので、ひと晩でオッズが倍に跳ねあがりました。

マジックワンド牡5

ダート初体験で1800mの距離も初体験なので、時計が良かったペガサスターフからの推計です。

レース名走破時計上がり3ハロン
2020ペガサスWCターフ・2着9F推定1:46.50馬場(速)none
4大陸を股にかけ走る芝っ子マジックワンドは、残念ながらオッズ最下位。
ガリレオ血統も走法も、ダート適性はないと評価されています。しかしスピードは健在です。
今年のペガサスターフは速かった。コースレコードにコンマ0.2遅れただけです。彼女の1800m通過地点の推定タイムは1分46秒前後でした。
マジックワンドには、ドバイWCでまさかの2着になったトゥザヴィクトリーを再現して欲しいものです。
あのとき、補欠で出走した芝の女の子が2着なんて、誰も予想できなかったんですから。
ドバイワールドカップの牝馬連対は、トゥザヴィクトリーが最初で最後です。マジックワンド頑張れ!
>>日本の牝馬トゥザヴィクトリーがまさかの2着<<

【ラシックス禁止】アメリカの馬と戦う日本馬に吹く追い風
日本では馴染みのないラシックス。米国の殆どの馬がレース前に注射します。ラシックス禁止のペガサスワールドカップでは、1番人気が飛びました。サウジカップやドバイWCへ遠征する日本馬への強い追い風になるかもしれません。ラシックスとは何か?知っておきたい話です。




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