「サウジカップとは」優勝賞金10億円を狙うトップホースの顔ぶれ

日本馬の遠征や海外競馬

【速報】
2020年1月15日付けで、サウジアラビアへ輸出される国際交流競走出走馬の家畜衛生条件が締結されました。輸入分は未発表なので突貫詰めしてるのでしょう。日本馬出走の障害になっていた検疫問題クリアです!

サウジアラビアへ輸出される国際交流競走出走馬の家畜衛生条件(英文)

賞金総額20億円を超え、世界一豪華なレースの誕生が発表されました。2020年2月29日にサウジアラビアで開催される、サウジカップです。

トップホースを集め、世界のダート馬の頂点を決めるこのレースは、破格の賞金以外にもメリットが盛りだくさんです。
登録と出走は無料。全ランナー招待制です。選考されれば、馬の輸送費用だけでなく、関係者の遠征・滞在費用もサウジアラビアジョッキークラブが負担してくれます。
遠征費用に躊躇して、世界に挑みたくてもスタートラインに立てない日本のダート競走馬にとっては、千載一遇のチャンスです。
サウジアラビアは日量約1000万バーレルの原油産出国。採掘コストを差し引いても、日に600億円が転がり込む計算です。もっと出してくれても良いくらい!
  • サウジカップの賞金詳細や馬場情報
  • 出走に意欲をしめす馬たちの一覧
  • 日本馬の出走は?

3点を中心に随時更新していきます。日本からのチャレンジはあるのでしょうか?

なさそうと思ってたら、挑戦を検討する日本馬のニュースが飛び込んできました!下の方に追記しました

JRAです。サウジアラビアと日本は、検疫に関する二国間協定を結んでいません。サウジカップは駄目!以上をもって本件終了。
はっ・・?JRAさん知らないの?1月15日に家畜衛生条件締結の発表があったよ。おお手を振って行けるね

サウジカップの詳細

主催:サウジアラビアジョッキークラブ
発走:2020年2月29日
競馬場:キング・アブドゥルアズィーズ競馬場 1800mダート・左回り
優勝賞金:US$1000万(10億6478万円)
斤量:牡馬4歳以上57kg 3歳53.5kg 牝馬2kg減
頭数:最大14頭
※全ランナーと帯同者の輸送費用・滞在費は主催者側負担
※ラシックスとビュート禁止

ラシックスとビュート禁止については、米国勢への告知です。ラシックスは表向き、馬の鼻出血を予防する薬ですが、ドーピング成分を尿で体外へ出す目的で使うというウワサもあります。日欧では禁止されています。規制が始まったとはいえアメリカでは使用が一般的です。
ドバイと同じく、サウジカップでも使用禁止と謳われました。大きな声では言えませんが、米国の馬が少し遅く・・ゴホゴホッ(朗報)
ビュートは消炎や鎮痛作用のある成分です。使われなくなったとはいえ、痛みが飛べば状態を忘れて馬が走るので、当日に飲ませることもあるようです。
サウジカップではドバイワールドカップと同じく、ラシックスやビュートが公に禁止されました。

コース詳細

キング・アブドゥルアジーズ競馬場

サウジカップのコース画像ー公式サイトよりー
ベルモントパーク競馬場がモデル

  • 一周2000メートル、オーバル型周回コース
  • 直線距離400メートル
  • コース幅24メートルの平坦なフェアトラック
  • 調教用の内トラックを1800メートルの芝コースに改造中
  • パウダリーで後跳ねしない土質、汚れず走りやすいと評判

6階建てのスタンドの収容キャパは、3500人です。イスラム教が賭博を禁止しているため、ドバイと同じく馬券売場はありません。

サウジカップ前座に芝レース登場「サウジの芝は日本馬に合うか?」
「パウダリーで後バネしないベストトラック」デットーリ騎手は、サウジカップのダートコースをベタ褒めです。新設された前座の芝レースに、お呼びがかかる日本馬もいそうです。あなたの愛馬が勝てる芝?アブドラアジース競馬場芝トラックの詳細情報をまとめてみました。

サウジカップの賞金は世界一

優勝から10着までが賞金の対象です。5着でも1億円10着でも2000万円超と高額です。
  • 1着:$10,000,000(10.6億円)
  • 2着:$3,500,000(3.7)
  • 3着:$2,000,000(2.12)
  • 4着:$1,500,000(1.6)
  • 5着:$1,000,000(1.06)
  • 6着:$600,000(6360万円)
  • 7着:$500,000(5300)
  • 8着:$400,000(4240)
  • 9着:$300,000(3180)
  • 10着:$200,000(2120)

※US$=106円換算

賞金配分と税金

馬主:70% 騎手:10% 調教師:10% 厩務員:10%
サウジアラビアでは非課税
1月開催のペガサスワールドカップと本サウジカップ、翌月末のドバイワールドカップを制すると、年頭から3ヶ月で23億円の賞金が転がりこみます。
ペガサスの賞金減額で19億円に減っちゃったね。日本馬のサウジ・ドバイルート実現は、輸入ぶんの家畜衛生条件締結発表でコンプリートだよ
日本馬はなぜサウジカップに出走できないの?検疫問題に道が開けた
サウジカップに挑戦したい!威勢よく手をあげた日本馬たちがトーンダウン。彼らの行く手を阻む検疫問題を深くえぐります。その先に見えてきた光、諦めるのはまだ早い。登録は忘れないでね。サウジと日本の両国の馬に重大な伝染病が発生しないかぎり、リヤドへの道が開けそうですよ。




サウジカップ日本馬のエントリー状況

サウジカップと前座レース

青嶋坂学会さんが、整理してくださってます。


全頭が出走できるわけではありません。本丸サウジカップには16カ国から143頭がエントリー。狭き門に迎え入れられる馬の選考も始まりました。
公式サイト-全レースの登録馬一覧表ーがリンク先にあります。

どうやって選ぶの?

サウジアラビアジョッキークラブの中の人とハンデ査定担当のフィル・スミスさんが、全馬の格付けを行ないます。様々な要素を吟味して招待する馬を決定するんだよ。

フィル・スミスさんはBHA(英国競馬統括機構)シニアハンディキャッパーだった方です。プロ中のプロが各馬の運命をを握っています。

サウジカップはフルゲート14頭。

  • 米国の3頭、ミッドナイトビズー・マッキンジー・マキシマムセキュリティーはすでに当確の印象
  • ペガサスWCの1~3着の馬は事前登録なしでも無償招待
  • 地元サウジの馬に2枠割当
7~8頭は埋まっちゃってる計算です。残り6枠の争奪戦ですね。日本馬は1頭か2頭くらいかも。
選考結果が発表されたら、追記する予定です。1月25日開催のペガサスWC後になりそうですね。



出走が見込まれるランナー

2019年12月現在、出走に意欲を見せている、または予想されるランナーの一覧表です。
最大14頭立て、ペガサスワールドカップ3着までの馬と、地元サウジの調教馬2頭に優先枠が与えられます。
馬名 調教国 備考
サンダースノー牡5 愛国 引退
グロンコウスキー牡5 USA ドバイWC 2着入線
ゲームウィナー牡4 USA BCジュベナイル優勝
ガンナベラ牡6 USA BCクラシック2着
タシトゥス牡4 USA ベルモントダービー2着
マキシマムセキュリティー牡4 USA ケンタッキーダービー優勝から降着
マッキンジー牡5 USA ホイットニー優勝
ミッドナイトビズー牝5 USA BCディスタフ2着
マスウィザード牡4 USA BCカップ5着
トムズデタ牡7 USA クラークステークス1着
スパントゥラン牡4 USA ブリーダーズカップダートマイル1着
ギフトボックス牡7 USA サンタアニタGC2着
スパントゥラン牡4 USA ブリーダーズカップダートマイル1着
ミスターマネー牡4 USA ペンシルバニアダービ2着
ドバイウォリアー牡4 英国 ケベックステークス1着

ディアドラ姐さんサウジカップ出走を検討

日本馬の動向

日本馬の出走に関して、意外な報道がありました。
海外を転戦中のディアドラが、2020年の初戦にサウジカップか、前座の芝レースを検討しているとのこと。これにはツイッター民も吃驚。なんとか実現させて欲しいものです!


日本馬初のドバイワールドカップ制覇2011年に勝利したビクトワールピサに続くと期待されたルヴァンスレーヴは、現在休養中です。靭帯が炎症を起こしており完治が待たれますが、まだ復帰の目処はたっていません。
史上初、無敗の6連勝でダートの頂点に立ったクリソベリルが、サウジカップに食指を動かしました。
同年代では世界3指に入る素質馬と、アメリカの競馬関係者も絶賛する彼なら、招待してもらえそう!
年明けの目標は、ペガサス・ドバイあるいはサウジカップと陣営が発言。米国の泥よりサウジのオイルサンドの方があうんじゃないかなあ?

サウジアラビアというエキゾチックな国で開催されるレースです。現地の環境や、ダートの質の違い、飼料の調達など不安も多々あることでしょう。

ただし、遠征費用のハードルは極限まで下がりました。ひと口馬主クラブの馬でもチャレンジしやすいレースです。クリソベリルが挑戦できたら最高ですね。
東京大賞典をラストランに引退を表明したゴールドドリームも、サウジカップ挑戦を発表。
また、マテラスカイと弟ぶんのフルフラットもリヤドで走りたい希望を表明しています。検疫問題が片づけば、あとは選考突破を祈るばかりです。
なおペガサス着順枠いがいの選考基準は、主催者の独断と偏見によるものと、公式サイトに記載されています。

サウジの気候と懸念材料

サウジカップが開催される2月末頃のリヤドは、凌ぎやすい気候です。最低気温は10度を下回らず、最高気温は25度前後です。
雨天はまれで、月間降水量は10ミリを下回ります。湿度は限りなく0%に近い数パーセント。夏場ほど砂嵐は多くありませんが、大気に砂塵が混じることも。喉に問題がある、乾燥に弱い馬の場合は、注意が必要でしょう。
馬だけでなく、同行者や現地応援を検討している渡航者にも、仰天の地雷が待っている国です。日本の出走が実現すれば、具体的に紹介するつもりです。

参照サイトThe Saudi Cup公式

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