「サウジカップとは」優勝賞金10億円を狙うトップホースの顔ぶれ

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賞金総額20億円を超える、世界一豪華なレースの誕生が発表されました。2020年2月29日にサウジアラビアで開催される、サウジカップです。

トップホースを集め、世界のダート馬の頂点を決めるこのレースは、破格の賞金以外にもメリットが盛りだくさんです。
登録と出走は無料。挑戦する全ランナーと関係者の遠征・滞在費用もサウジアラビアジョッキークラブが負担してくれます。※正式な要綱が待たれますが9月末現在のHP記載は、費用負担は招待馬限定の記載あり
現金をぶら下げるやり方に、眉をひそめる向きも存在します。
けれども遠征費用が出せず、世界に挑みたくてもスタートラインにすら立てない日本のダート競走馬にとっては、千載一遇のチャンスです。
サウジアラビアは日量約1000万バーレルの原油産出国。採掘コストを差し引いても、日に600億円が転がり込む計算です。もっと出してくれても良いくらい!
まず、爆誕したサウジカップの詳細を説明します。出走に意欲を示すトップホースや、予想されるランナーの顔ぶれを一覧表にし、随時更新していきます。日本からのチャレンジはあるのでしょうか?

サウジカップの詳細

主催:サウジアラビアジョッキークラブ
発走:2020年2月29日
競馬場:キング・アブドゥルアズィーズ競馬場 1800mダート・左回り
優勝賞金:US$1000万(10億6478万円)
斤量:牡馬4歳以上57kg 3歳53.5kg 牝馬2kg減
頭数:最大14頭
※全ランナーと帯同者の輸送費用・滞在費は主催者側負担
※ラシックスとビュート禁止

ラシックスとビュート禁止については、米国勢への告知です。ラシックスは表向き、馬の鼻出血を予防する薬ですが、ドーピング成分を尿で体外へ出す目的で使うというウワサもあります。日欧では禁止されています。規制が始まったとはいえアメリカでは使用が一般的です。
ドバイと同じく、サウジカップでも使用禁止と謳われました。大きな声では言えませんが、米国の馬が少し遅く・・ゴホゴホッ(朗報)
ビュートは消炎や鎮痛作用のある成分です。使われなくなったとはいえ、痛みが飛べば状態を忘れて馬が走るので、当日に飲ませることもあるようです。
サウジカップではドバイワールドカップと同じく、ラシックスやビュートが公に禁止されました。

コース詳細

キング・アブドゥルアズィーズ競馬場

サウジカップのコース画像ー公式サイトよりー

ベルモントパーク競馬場を模して作られた全長2000メートル、コース幅24メートルのオーバル型周回トラック。直線の長さは400メートル。内側に調教用ダートコース。
馬場は平坦でコースの幅が広いフェアなトラック。ダートの質はパウダリーで後跳ねがなく、走りやすいとの評判がある。6階建てのスタンドは3500人収容。イスラム教では賭けを禁止しており、馬券売り場はありません。

サウジカップ前座に芝レース登場「サウジの芝は日本馬に合うか?」
「パウダリーで後バネしないベストトラック」デットーリ騎手は、サウジカップのダートコースをベタ褒めです。新設された前座の芝レースに、お呼びがかかる日本馬もいそうです。あなたの愛馬が勝てる芝?アブドラアジース競馬場芝トラックの詳細情報をまとめてみました。

サウジカップの賞金は世界一

優勝から10着までが賞金の対象です。10着でも円換算2000万円超と高額です。
  • 1着:$10,000,000(10.6億円)
  • 2着:$3,500,000(3.7)
  • 3着:$2,000,000(2.12)
  • 4着:$1,500,000(1.6)
  • 5着:$1,000,000(1.06)
  • 6着:$600,000(6360万円)
  • 7着:$500,000(5300)
  • 8着:$400,000(4240)
  • 9着:$300,000(3180)
  • 10着:$200,000(2120)

※US$=106円換算

1月開催のペガサスワールドカップと本サウジカップ、翌月末のドバイワールドカップを制すると、年頭から3ヶ月で23億円の賞金を手にできます。
上記3冠を狙えそうな日本の馬が登場したとします。ペガサスWCは登録料だけで、5000万円の負担が必要なレースです。コスト面でのハードルが高すぎるので、別の意味で3連覇は困難ですね。




出走資格および登録要項

出走資格

牡馬・センバ・牝馬
北半球生まれは4歳以上
南半球生まれは3歳以上

エントリー期日

事前登録:2020年1月7日の正午が期日 登録料・出走料とも無料
追加登録:20万US$要 払込は2月18日
最終出走確認:2020年2月25日
招待制度:同年のペガサスワールドカップにて3着内の成績を収めた馬は、登録がなくても無償招待




出走が見込まれるランナー

2019年8月現在、出走に意欲を見せている、または予想されるランナーの一覧表です。
馬名 調教国 備考
サンダースノー牡5 愛国 ドバイWC 2連覇中
グロンコウスキー牡4 USA ドバイWC 2着入線
ゲームウィナー牡3 USA BCジュベナイル優勝
ガンナベラ牡5 USA BCクラシック2着
タシトゥス牡3 USA ベルモントダービー2着
マキシマムセキュリティー牡3 USA ケンタッキーダービー優勝から降格
マッキンジー牡4 USA ホイットニー優勝
日本馬の出走に関するニュースはまだ伝わってきません。
日本馬初のドバイワールドカップ制覇2011年に勝利したビクトワールピサに続くと期待されたルヴァンスレーヴは、現在休養中です。靭帯が炎症を起こしており完治が待たれますが、まだ復帰の目処はたっていません。
期待の3歳馬クリソベリルは、同年代では世界3指に入る素質馬と、アメリカの競馬関係者も絶賛しています。が、現在のところは沈黙です。
サウジアラビアというエキゾチックな国で開催されるレースです。現地の環境や、ダートの質の違い、飼料の調達など不安も多々あることでしょう。
ただし、遠征費用のハードルは極限まで下がりました。ひと口馬主クラブの馬でもチャレンジしやすいレースです。サウジカップを走る日本馬の姿が見れたら最高ですね。

サウジの気候と懸念材料

サウジカップが開催される2月末頃のリヤドは、凌ぎやすい気候です。最低気温は10度を下回らず、最高気温は25度前後です。
雨天はまれで、月間降水量は10ミリを下回ります。湿度は限りなく0%に近い数パーセント。夏場ほど砂嵐は多くありませんが、大気に砂塵が混じることも。喉に問題がある、乾燥に弱い馬の場合は、注意が必要でしょう。
馬だけでなく、同行者や現地応援を検討している渡航者にも、仰天の地雷が待っている国です。日本の出走が実現すれば、具体的に紹介するつもりです。

参照サイトThe Saudi Cup公式

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