コロナ禍で、ケンタッキダービー開催日は、5月2日から9月5日に延期されました
延期や無観客開催になったことのほかに、ここ数ヶ月で想定ランナーも大分変わりました。日本馬は遠征せず淋しいけど、来年のサウジカップできっと対戦できるよね
2020年ケンタッキーダービー出走予定馬
上位5頭
2020年ケンタッキーダービーポイント獲得ランキングブックメーカー21社の評価をまとめたオッズチェッカーの総合順位は
1.Tiz the Law
2.Honor AP
3.Art Collector
4.Authentic
5.Uncle Chuck Gouverneur Morrisなど
どう見てもティズザロー一択のような雰囲気です。2.Honor AP
3.Art Collector
4.Authentic
5.Uncle Chuck Gouverneur Morrisなど
ダービー戦線は4強体制から2頭が消える
今年のダービー馬は、スーパー4のどれかという見方が大勢です。その抜けた4頭がこちら。- ティズザロー
- シャルラタン※脚の手術で戦線離脱
- オーセンティック
- ナダル※骨折で現役引退済
バファート調教師が自厩舎ビッグスリーと呼ぶのは、シャルラタン・オーセンティック・ナダルの3頭。※ナダルは5月28日の調教後、骨折が判明し引退が発表されました。
いっぽう、勝率12%のイマイチ厩舎のホープが、ティズザローです。
神々しい大厩舎と地味な厩舎の大激突。その周りを、秋までに吃驚成長して筋書きを変えてもおかしくない強い馬が囲んでいます。
最後にもう一頭、延期の追い風をうけた素質馬が、ダービー戦線に名乗りをあげました。まもなくデビューの高額馬が、勢力図をひっくり返すのか?目が離せません。
この秋、ロマンを背負い遠征する日本馬は、この構図の中へ飛び込んで行きます。ガンバレ!
優勝候補の4強とは
バファート厩舎のビッグスリー
シャルラタン Charlatan
10月3日のプリークネスSで復帰予定です。オーセンティック Authentic
スピード指数(最高)調教師父母
113
B・バファート
Into Mischief
Flawless
バファート師
後ろで砂をかぶる稽古は卒業。外へまわしても大きく出ていけるからね。長い脚が使える馬だ、ダービーの距離は全く問題ない。
獲得ポイントは200点で、トップのティズザローにつぐ2位でPrepレースを勝ち抜きました。
オーセンティックの総合評価はシャルラタンのちょい下で、ビッグスリーのもう一頭、僚馬ナダルとほぼ同格です。
怪我で断念した僚馬2頭の夢を背負って出走します。
「インのコーナリングも上手いし、前後・内外自在に回せるオールマイティーな馬だ」と調教師は語っています。
ナダル Nadal
成績いまいち厩舎の希望の星
ティズザロー Tiz The Law
スピード指数(最高)調教師父母
117
T・バークレー
CONSTITUTION
TIZFIZ
タグ師
アメリカ3冠全部出すんだ。トラヴァーズSも走らせる、そのあとはブリーダーズカップへ行くのさ。バファートの馬とはやりたくないな・・
48年の歴史ある厩舎とはいえ、バファート調教師とくらべるとタグ師の成績はパッとしません。ヤバいよこの厩舎、去年は12勝しかしてないじゃん・・
厩舎の成績を比較してみました。判官びいきの心に火がつきそうです・・
2019年 | 出走回数 | 勝利数 | 勝率 | 獲得賞金 |
---|---|---|---|---|
バファート師 | 325 | 78 | 24% | 10億2500万円 |
タグ師 | 103 | 12 | 12% | 1億5500万円 |
タグ師の調教人生の集大成になる馬ではないか?老境で頑張るトレイナーへ神が届けたプレゼントのような素質馬です。
負けたレースが気になります・・2ターンのG2レースで3着。Sloppy馬場の1700mで、推定1:46.20。ナダルより1.2秒遅い
この馬はワンターントラックの申し子か?と心配する向きも現れました。田んぼ馬場も苦手かもしれません。
バファート厩舎の隠し玉
セザンヌ Cezanne
スピード指数(最高)調教師父母
106
B・バファート
Curlin
Achieving
セール落札価格は約4億円、馬主はクールモア総帥ジョン・マグナー氏です。昨秋は今年のダービー馬候補の筆頭でした。8月8日のトラヴァーズステークスに出てくると言われています。
ナダルとシャルラタンが離脱してしまい、隠し玉のセザンヌが勝ち進めるのでしょうか。
バファート師
マジもんの素質馬だぜ。セザンヌへの期待は特大だ。ダービーが秋に延びたから、向かわせることにしたんだ
で、こんなこと言った爺ちゃまがいます
「ボブ、俺はこれまでいい馬たくさん出したよな」
「だが、これほどの馬はいなかったんだよ」
「だが、これほどの馬はいなかったんだよ」
アンクルモーやオールウェイズドリーミング、昨年ブリーダーズカップを制したヴィーノロッソも、クルッピ爺が手がけた馬でした。
ヴィーノロッソより凄いの?60年も馬を訓練してきた爺ちゃんが言うんだから、期待がふくらむよね
バファート師
カーリン産駒は晩成なんだな。セザンヌには、ゆっくり時間をかけてるんだ
砂もかぶったし2ターンもこなしました。直線も今度は反応が良かった。今回もベイヤースピード指数は90と凡庸ですが、3戦目で本気出す馬かもしれません。
手堅く50ポイント獲得して出走権を手に入れるためか、G1トラヴァーズSではなく、デルマーのシェアードビリーフSに出走。ゼッケン6の推定570kgの巨体がセザンヌです。
バファート師
4頭中4着か・・セザンヌがゴール前でへたばるとは思ってなかったよ。
ケンタッキーダービー日本馬出走なし
ポイント上位で登録済
ダービーポイントを獲得しアメリカ三冠に予備登録済の筆頭候補は、カフェファラオでした。アメリカンファラオの息子の参戦とあって、米国メディアも大歓迎ムードでしたが、今年はコロナ禍・・遠征は困難な状況です。
しかも、カフェファラオはジャパンダートダービーでまさかの大惨敗(動画)
JDDまえはオッズ評価も高かったカフェファラオですが、静かに名前が消えました。
せっかくポイント稼いでも、辞退する馬がいっぱい出るよね・・なんで?
日本馬がケンタッキーダービー出走を辞退しまくる理由
2016年にケンタッキーダービー出走権獲得のポイント制度が設けられ、日本の馬にも毎年1枠用意されています。権利をとったのに、辞退する馬ばかり出るのはなぜ? 謎解きは、財布を開けると見えてきます。米国遠征をめぐるシビアな現実を、ぜひ話のタネに。
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