2022年サウジカップ出走が確定した馬とオッズ

2022年サウジカップ

欧州調教馬

ヨーロッパからも10頭の登録が確認されました。うちG1馬は6頭。

2月9日現在確定組はミシュリフ、シリウェイ、マニークール
回避はパイルドライバー、グランドグローリー、スカレティ、ロードノースです。
芝馬が上位入線するには、スピードだけじゃ駄目。マジックワンド9着。道悪上手も決め手じゃない、3着のベンバトルは重馬場からっきしだった。じゃあ何がいるんだろう・・?まだ答えはでない

Mishriff 5歳牡

血統:Make Believe-Contradict、by Raven’s Pass
成績:14戦7勝
調教師:J&Tゴスデン 騎手:Dイーガン
ミシュリフのおじいちゃんは、英国調教馬として初めてBCクラシックを勝ったレイヴンズパスです。現在のダート馬場ではなくオールウェザー開催でしたけど。

2021 Saudi Cup優勝

馬場状態:ファスト
走破タイム: 1:49.59


初代王者マキシマムセキュリティは1:50.58。ミシュリフは1秒タイムを縮めました。珍しくおしめり程度の雨が降ったにせよ、立派な時計です。なおトラックレコードは1分47秒で地元調教馬が保持しています。
・芝のスピードは◎ クロノジェネシスやラヴズオンリーユーと叩きあったシーマクラシックや2021年8月英国際ステークスでおなじみ
・道悪走れる◯
・登坂いまいち△

Sealiway 4歳牡

血統:Galiway-Kensea by Kendargent
成績:12戦5勝 G1.2勝
調教師:Fロッシ→FHグラファール

2020年2歳馬G1ジャンリュックラガルデール賞

馬場状態:不良4.6
斤量:57kg
走破タイム:1.23.49


英チャンピオンSでアダイヤー&ミシュリフを下して優勝した、シリウェイ2歳当時のG1優勝動画です。
ディアドラが走った凱旋門賞と同じ超道悪馬場で、スプリントとはいえ重馬場に強いこの馬らしさが現れています。良馬場では少し見劣りしますがやれる。
翌年初めて走った2400メートル、凱旋門賞は5着でした。直線の脚の動きはトルカータタッソに遠く及びませんが2021年11月英チャンピオンS動画を確認すると、サウジカップ掲示板あるんじゃないか?と思わせる可能性を感じます。
・芝のスピード ◯
・道悪◎
・登坂◯

Magny Cours 7歳セ

血統::Medaglia d’Oro-Indy Five Hundred by A.P.Indy
成績:16戦7勝うちAW3勝 アメリカ血統の道悪君、G2馬。’21ドバイWC3着
調教師:Aファーヴル 騎手:バルザローナ他
米国のHappy Saverの回避で繰り上がり招待されました。ファーヴル調教師は、米国や日本調教馬よりスピードは劣るがダートはこなせそうと評しています。
やはり欧州勢は、道悪をこなすパワーがある馬を選ぶんだなって印象があります。下の動画は、昨秋サンクルーの道悪開催G3マイルです。

2021年10月 G3Prix Perth 1600m

馬場状態:重3.9
斤量:57k.5g
走破タイム:1:44.80


起伏が大きく粘る重馬場を走ったさいの上がりは36.01秒。残り400からのスパートのトップスピードは64.22kmでダントツです。ロンシャンの道悪ではDubai Honourには劣りましたが、ゴール前で66.78kmのスピードを記録しています。面白い一頭かも。
・芝のスピード そこそこ◯△
・道悪◯
・登坂◎

Piledriver 5歳牡

【回避】今年はシーマからキングジョージ、凱旋門賞を走るローテなのでネオムターフを選択
血統:Harbour Watch-La Pyle by Le Havre
成績:14戦6勝うちAW1勝 AWは2戦連対率100%
調教師:Wミュア&Cグラシック 騎手:Mドワイヤー
パイルドライバーが香港ヴァーズ遠征まえ、ポリトラック走った映像です。

2021年11月Churchill Stakes

馬場状態:ポリトラックStandard
斤量:61.2kg
走破タイム:2:04.74


あんま関係ないけど、エネイブルが同じケンプトンのよりスローな馬場で2度、2400を走ってます。斤量も同じで距離が違いますが、女王のハロン平均ペース12.47秒程度に対し、パイルドライバーは12.54秒
良も重もこなし、ニューマーケットで上がり34秒台のスピードもあります。が、マイルでは勝負にならず長めの距離へ変更して結果を出したタイプ。
・芝のスピード そこそこ◯△
・道悪◯
・登坂◯
この走法と足さばきでサウジカップ優勝できるか?と考えると、ちょっと違う気がします。

Grand Glory 6歳牝

【回避】G3のネオムターフの招待だけだったので、遠征自体とりやめ
血統:Olympic Glory – Madonna Lily by DAYLAMI
成績:10戦6勝
調教師:Gビエトリーニ 騎手:Cデムーロ他

2020年10月G3フロール賞サンクルー2100m優勝

馬場状態:不良 4.7
斤量:57.0kg
走破タイム:2:24.92


めっちゃ泥沼のサンクルーで追い込み勝ちするパワーもあれば、ジャパンカップでコントレイルにつぐ上がり34.2秒で5着入線のスピードもあるタイプ。
新馬戦はドーヴィルのオールウェザーで逃げ勝ちました。器用なオールラウンダーです。道悪走るピッチは力強い。優勝は疑問ですが、好走しても惨敗しても納得できます。つまりわかんない。
・芝のスピード まあ◯
・道悪◎
・登坂◯

Skalleti 7歳セ

【回避】調子がととのわず辞退
血統:Kendargent-Skallet by Muhaymin
成績:24戦17勝うちAW4勝 G1は4勝
調教師:Jレイニィエ 騎手:Gモッセ

2021年3月G3イクジュブリー賞サンクルー2000m

馬場状態:不良 4.6
斤量:59.0kg
走破タイム:2.11.11


2021円年春、グランドグローリーと不良馬場で対決し力の違いを見せつけました。生涯で馬券をはずしたのはたったの2回。5着以下は新馬戦とノームコアが勝った香港カップのみです。
フォワ賞でディープボンドの4着と、距離と年齢と良馬場はちょっと向いてない感がありました。セン馬の7歳は心配するほど衰えてないのかも?
サウジの馬場は力が必要なソフト馬場です。優勝は難しいけど、どんな走りをするか見てみたい気がします。5歳のスカレッティが走るのを見たかったかも。招待状が届きますように。
・芝のスピード◯
・道悪◎
・登坂◯
日本馬がSaudi Cupで勝つためにはー戦略について考察
世界ダートのトップクラスが集結するサウジカップで、日本馬の優勝が見たい。アメリカの馬と同じ走り方では勝てない。テーオーケインズ、マルシュロレーヌに伝えたい米国調教馬を倒す戦法です。
サウジカップで好走する芝馬ってどんな馬?適性に関する考察
欧州の芝馬がサウジカップを勝てたんだから、日本の芝の一流馬が勝ってもおかしくない。どんな芝馬ならリヤドのダートで好走できるのか?考察してみました。

UAEとサウジアラビア調教馬

Real World 5歳牡

血統::Dark Angel-Nafura By Dubawi
成績:10戦617勝うちAW1勝 G1
調教師:Sビンスルール 騎手:タドホープ他
英国のAWデビュー戦を勝利後、3~4歳春までUAEのダートを走ってました。成績は善戦マンでした。
その後はロイヤルアスコットのマイルハンデ戦を皮切りに4連勝。馬場を問わない馬です。凱旋門賞前日のG2ダニエルウィルデンシュタイン賞では、道悪を上がり34.40で追いこんで優勝。2022年緒戦メイダンのG2芝マイルを制し5連勝でサウジカップへ。

2021年9月Dウィルデンシュタイン賞1600m重

馬場状態:重3.9
斤量:58.0kg
走破タイム:1:41.72

この馬はダートでもいけそうな走法です。2着馬のほうが重馬場適性は上ですが、ラスト2ハロンを10.94、11.51秒で走り、この区間のトップスピードは68.40km/hでした。不気味な存在ですね。

Secret Ambition 9歳牡

血統:Exceed And Excel-Inner Secret by Singspiel
成績:43戦11勝うちAW10勝 G2馬 2021ゴドルフィンマイル優勝
調教師:Bシマー 騎手:オシェア他
2歳のときは、ジョンストン調教師のもとで英国の芝を走りましたが3歳でUAEへ移籍。3歳からメイダンやジャベルハッタのダートでならしてます。9歳牡馬です、牡馬!
G1未勝利ですが重賞馬です、先月のマクトゥームチャレンジR1で競り負け2着ですが、まだまだお元気。

2022年1月G2マクトゥームチャレンジR1 1600m2着


馬場状態:メイダン1600m Fast
斤量:57.0kg
走破タイム:1:38.19
Secret Ambition1:38.1923.6522.7125.0425.27
前半800を46.36秒の速めペースで通過したからか、後半スピードが落ちて上がりは39.56でした。
ドバイのダートで成績が良い馬がサウジカップで好走するかといえば、パフォーマンスを落とすケースの方が多い気がします。9歳のマイラーだし、距離が延びると成績を落とすので上位は難しそうです。

Emblem Road 4歳牡

2022年1月 King Faisal Cup 1600メートル


③青帽がエンブレムロードです。泥まみれで追いこんで、去年のサウジカップ3着のGreat Scotに競り勝ちました。勝利時計は1:39.77。マイルより長い距離は未経験ですが、8戦6勝着内率100%の現地ではトップクラス馬。
マイル持ち時計は1:38.60。生産国はアメリカですが、純粋にサウジで調教されたマルガイ君です。父はQuality Road。余談ですが、馬場が湿ると現地騎手は最内を避けてますね。

Making Miracles 7歳牡

4歳までMジョンストンの管理で英国の芝走ってました。4勝してサウジへ転籍し、サウジカップ選考レース Holy Mosques Cupを勝ちゲートイン。

2022年1月The Two Holy Mosques Cup2000m ローカルG1


着差が大きい勝ち方ですが、2:05.76で時計は速くありません。メイキングミラクルは距離2000メートル以上が主戦場です。サウジカップで上位入線は厳しそう。

欧州・中東出走馬総括

昨年覇者のミシュリフはリヤドで2走しており、優勝候補だと思います。フランスのシリウェイとUAEのリアルワールドは興味を惹きます。Kアブドラアジーズのダートが合うかどうかでしょうか。
この2頭の現地追いきり動画がUPされたら、ツイッターで配信する予定です。サウジ調教馬は残念ながら時計が遅いので、上位入線は厳しい印象ですね。




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