サウジカップ前座に芝レース登場「サウジの芝は日本馬に合うか?」

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一等賞は10億円

これ以上ない説得力で爆誕した、サウジカップの前座レースが明らかになりました。

サウジカップを盛りあげるアンダーカードは、合計5レース。芝レース3種とダート2種がその内訳です。
砂漠に誕生する緑のリングは、サウジアラビアの資金力に科学的なアプローチを加えて造営されます。厳選された資材を用いテクノロジーを駆使した世界最高の芝コース、になると胸を張っています。
いったいどんな馬場になのか、詳細が気になります。
翌月開催されるドバイミーティングの招待馬や期待の日本馬にも招待状が届き、出走するぞ!になるかもしれません。
招待されると、いろいろと無料だよ!ステップに使う日本馬も現れるよね。日本の馬が勝てそうな芝コース?
日本馬が走りやすい馬場なのでしょうか?野芝?洋芝?長いの短いの?疑問符が踊ります。サウジカップ公式サイトが発表した資料を手がかりに、ヴェールに包まれた新設芝コースの詳細情報をまとめてみました。
サウジカップと前座レースは

  • 1月7日締切の事前エントリーで、出走・登録料ともに無料
  • 招待馬の輸送費および飼料・獣医・蹄鉄にかかる費用が主催者負担
  • 関係者の航空運賃と宿泊費負担
「サウジカップとは」優勝賞金10億円を狙うトップホースの顔ぶれ
優勝賞金は10億5千万円。10着でも2000万円。金満原油大国サウジアラビアが、大判振る舞いで開催するサウジカップの詳細と、名乗りをあげた世界のトップホース情報です。遠征費用のハードルが極限まで下がったサウジカップに、日本のあの馬もチャレンジするのか?

サウジカップの前座レース

距離 1着賞金・日本円 備考
芝3000m 約1億6000万 斤量54~62kgの条件戦
芝2100m 約6300万 4歳以上・斤量57kg牝馬-2kg
芝1350m 約6300万 4歳以上・斤量57kg牝馬-2kg
ダート1200m 約9500万 3歳限定・南半球59.5kg北半球55kg 牝馬-2kg
ダート1600m 約5000万 3歳以上59.5kg 3歳南58kg 北52kg 牝馬-2kg

※出走馬が南北半球の片方のみの場合、斤量が変わるレースがあります




どんな芝トラックなの?

芝トラックのイメージ画像


内側のトラックが、ワンターン1832mの芝コースに変身します。

ベルモントパークより、札幌やドバイよりの形に見えます。詳細発表が待たれますが、模型を見るかぎりコーナー半径は大きめ。直線の長さは400メートル切るくらいではないでしょうか?
芝コースの基礎工事はおおむね完了。芝の種まきは、日の中最高気温が20度半ばに下がる秋にスタートします。

Point!

  • 地面はかため、芝の長さは短め
  • 水はけ対策を重要視、水をためないので滑らない
  • 馬場は平ら、コーナー角度は大きめ
  • ゴーイングは常に良か鞘良にキープ

サウジが宣言する最高の芝トラックとは

本プロジェクトを指揮するのは、スポーツ芝のコンサルタント企業STRIです。

ウィンブルドンの芝コート・WCサッカーグラウンドの管理、ラグビーや砂漠のゴルフコース造営と実績は豊富です。アスコット競馬場のマイル直線やチェルトナム競馬場も彼らのワークです。

欧州のソフト馬場も日本の高速馬場もダメ

残念ながら、日本風の高速馬場にはならない。STRIは明らかに嫌ってる。だからといって、日本馬の泣きどころをつく芝じゃない

STRIの研究が導く理想の芝

サウジアラビア初の芝コースは、STRIが理想とする馬場の現実化です。彼らのリサーチに目をとおし、導きだした結論を知れば見えてきます。
マニアックな内容なので、閉じてます。興味があれば+をクリックしてください。
蹄と馬場の相互作用~STRIが研究した理想の芝コース
蹄が接地するさいに馬が受ける衝撃は、馬場のかたさに大きく左右される。ソフトな馬場が衝撃の大部分を吸収するのに比べ、硬ければ脚や骨の怪我をもたらす。
着地のときは、馬の全体重を加えたフォースが地中へ垂直に進む。衝撃の跳ねかえりは、着地面の柔らかさに比例して小さくなる。地表が硬いほど、エネルギーをダイレクトに跳ね返す。結果、馬の腱・靭帯・骨に悪い影響を及ぼす。
馬は、地面から足をはなす直前、蹄の先端部分を地中につっこむ。このとき硬い馬場ほどグリップが弱く、滑りやすい。ソフト馬場では先端が深くのめりこむため、芝を剥がしやすくなる。
蹄の先端を土に埋め、たいらな部分で地面を後方へ蹴り、馬は前進する。この段階でもっとも大切なのは、地表が強固なこと。やわらかかったり芝が傷んでいたりでは、推進力が得られない。
STRIが理想に掲げる芝コースは、安全でフェアな速い馬場です
①競走馬を怪我から守るため硬すぎない
②芝にクッションの役割を求める
③グリップ力のある馬場
④反応がよく、推進力を殺さない馬場
⑤地表の状況が一律であること
高速馬場ではないにせよ、速い馬場を理想としているのは確かです。日本のトラックに比べると、クッションが効いて、反発力が少ない分パワーが要りそうですが、起伏もないし攻略は難しくなさそうです。

芝の品種

芝の品種名はまだ公表されていません。ベルモントパーク競馬場を模した競馬場ですが、植えられるのはケンタッキーブルーグラスではありません。
自然の土を下層のレイヤーにしているベルモントパークと異なり、こちらは砂です。地下茎が横たわる部分が、30センチの砂の層です。
サウジの気候や地理条件にマッチするように改良された、最適の芝を使うと宣言しています。摂氏50度まで気温があがるリヤドの夏を生き残れる芝はありません。芝レース開催は、冬季限定です。

芝の下の基礎構成

芝の下には厳選された砂利と砂

500キロの巨体が十数頭駆け抜けるトラックを最下層で支えるのは、コンクリート並みの強度をもつ石灰岩です。

その上には、選りすぐりの砂利が11センチの厚みで敷かれます。水はけを良くする一方適度に潤いを保つ役割の層です。芝が植えられる最上部は水をためない砂の層で、深さは30センチです。
ドバイの馬場は砂利の層が9センチで、そのうえの砂が40センチ。グラウンドの感触は似てそう

砂漠に水はけ?を求めるのはクレイジーですが、これには秘密があります。芝枯れを防ぐため、2.3時間毎に散水が行われます。
ポップアップ式のスプリンクラーが自動で立ち上がり、芝に潤いをあたえます。この水は、アラビア海からトラックで運ばれた脱塩水です。
近接のタンクに貯えられ、シーズン中は余すところなくふんだんに撒かれます。健康で美しい芝をキープしつつ、地面をサラリと保つために、砂が使われます。




日本馬が走りやすい芝?

いつでも良か鞘良キープ

馬場状態は、常にGood to firm 良Good鞘良にキープされると宣言しています。
これはグッドニュース!さらに良いのは、トラックが平らで地表がデコボコしていないことです。
自然な丘陵を転用したヨーロッパの馬場は、馬の脚を地面のデコボコから守るため、芝を長めに保ちます。逆に平らであれば、長い芝はいりません。
実際に経験しなければ結論はでないことは承知ですが、香港やドバイ並には、日本馬が走りやすい芝コースになりそうです。心配せず走ってこい!って感じです(ほかの杞憂はありそうですが、馬場に関しては背中を押せる・・)
馬たちが滞在する馬房など、受け入れ設備に関する情報が発表されたら、また追記します。

「サウジカップとは」優勝賞金10億円を狙うトップホースの顔ぶれ
優勝賞金は10億5千万円。10着でも2000万円。金満原油大国サウジアラビアが、大判振る舞いで開催するサウジカップの詳細と、名乗りをあげた世界のトップホース情報です。遠征費用のハードルが極限まで下がったサウジカップに、日本のあの馬もチャレンジするのか?

参照サイト:サウジカップ公式

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