ヨーロッパで、ネットの自由を破壊する法律が生まれようとしています。EU Copyright Directive改正の最終法案がまとまり、未来はねすみ色になりました。
個人はライセンス料の対象外だと思ったら、大まちがい。動画サイトで活躍するあなたも、フィルタリングの犠牲になって、アップさせてもらえなくなるかもの危機ですよ。
みんなの財布にひびく法制化の、今後のスケジュールを解説します。
改正法成立までのスケジュール
最終法案がまとまる
いまココ!
トリローグとは
- 委員会:EU官僚で組織
- 理事会:加盟国政府の代表
- 欧州議会:EU議員の代表
欧州議会がアップを始めるのは2月18日
トリローグでまとめられた最終的な文章は法務委員会にわたされ、現在審議のまっさい中です。2月18日に承認される見とおしで、これを受けいよいよ欧州議会が動きはじめます。EU加盟国の政府代表による投票
日程はまだ確定していませんが、理事会が開かれ、EU加盟国の政府代表による採決がおこなわれます。EUメンバーは現在28カ国です。ここで否決される奇跡がおこれば、リンク税やアップロードフィルター条項は、流れるか修正される望みがでてきます。否決の条件は以下の2つです。- 13カ国の反対
- 反対国の合算人口>EU人口の35%
欧州議会の採決
理事会で可決されると、欧州議会の採決にもちこまれます。最後の可能性は、751人の議員の投票にゆだねられます。採決は議事の進行に左右されるので、3月25日から28日か、翌4月の15日から18日のあいだの予定です。可決されば、EU加盟国は新指令を自国に持ちかえり、対処スタート。
今回の改正されるEU Copyright Directiveは、ヨーロピアンユニオンの法律のなかでの、 Directiveという指令です。メンバー国政府は期限をきられて、政策目標の達成を強いられます。
指令より格上のRegulation(規則)と名のついたEU法なら、メンバー国の国内法より偉いんだぞと位置づけられ、政府だけでなく、企業や個人に対しても直接の拘束力を発揮します。でも、指令はそうではないんですよね。そうするとどうなんでしょ。
ライセンス料放棄の選択
Directiveは、個人や企業に対する直接な法的拘束力がない。個人や企業が所在する国が、国内法で規定を定めてしまえばそれまでですが、ゆるい国の報道機関やサイト主は、「マジキチ法に従わない」選択もあるんじゃないの?と思いました。検索エンジンがニュースサイトを閉鎖したり、余白だらけで内容がサッパリ不明の検索結果ページを表示したりすると、自社サイトへのトラフィックは激減してしまいます。
検索エンジンが激おこしてライセンス料の支払いを拒むなら、出し抜き作戦のほうが賢くないかしら。抜粋有リンク無料とかスニペット無料にしたら、PVをひとりじめ出来そうなもんですけどね。
リンク税で個人のサイトやブログもライセンス料を請求されるのか
悲報!Euの著作権指令改正案が可決されました。検索エンジンやYoutubeなどITジャイアンツのシステムが大きく変わります。ここは日本だからと舐めているサイト管理者やブロガーは、ある日恐ろしい目にあいますよ。
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