ダックダックゴーは成長著しい検索エンジン
このカーブですよ。
ダックダックゴーは、近年利用者数がうなぎ昇りの検索エンジンです。検索ボリュームの推移は、美しく力強い上昇カーブを描いています。2019年10月、一日あたりの検索数平均は約4660万件に達しました。
いっぽうで、王者グーグルの検索ボリュームは、一日あたり70億から100億件と推計されています。DuckDuckGoの数字はGoogleの1%にも届いていません。超小物じゃんって思いますよね?
※面倒くさいので、これ以降グーグルをG、ダックダックゴーをDDGと表記します
Gの数字は2017年の8月から減少に転じ、DDGのそれは年率50%増で勢いを伸ばしています。2018年10月の平均検索数が2200万件、1年後は倍以上に利用回数が増えました。
近いうちに1%に達するのは当然として、世間のひとがピリピリするような個人情報を脅かす出来事がおこると、この検索エンジンは、ガーンと利用者が増えるのです。世の移ろいによっては、計算式よりカーブは急になるかもしれません。
GoogleにとってDuckDuckGoとは
duck.comで検索すると?事件
目の上のデカイたんこぶではないにせよ、ウザい蝿くらいには意識しているのは確実です。いや、それ以上かもしれません。今年の7月のDuckDuckGo のツイートを見てみましょう。Google also owns https://t.co/ud1YyoqbZ5 and points it directly at Google search, which consistently confuses DuckDuckGo users.
— DuckDuckGo (@DuckDuckGo) 2018年7月18日
世間のひとが何かのキッカケでDの存在を知り、ネットで検索をします。DuckDuckGoと打ち込めばよいのですが、記憶があいまいだったり面倒だったりすると、duck.comでググるひとが現れます。
duck.comの検索結果で最上位に表示されるのは、世間の大半のひとにとっては全く興味のない、上記のGのサイトです。こちらへ誘導された検索者は困惑し、DDGやユーザー、マスメディアからも批判を浴びせられました。
現在でも、duck.comで検索すると検索1位は例のGの会社です。不思議なことに、クリックしてもリンク先に直行せず、異例の「笑える言い訳ページ」が表示されます。ぜひ検索してみてください。
笑える言い訳ページ
言い訳ページをざっくり翻訳
Googleは2010年2月に、 On2 Technologiesとそのビデオ製品及び技術を買収しました。On2の製品は以下のなんちゃらかんちゃらですが、販売は終了しています。On2の旧社名はDuck Corporationです。なのであなたがduck.comと入力すると、このサイトが表示されます。
・ducks.comという店のことなら、こちらをクリック
・検索エンジンDuckDuckGoのことなら、こちらをクリック
・wikiでアヒルについて学びたいなら、こちらをクリック
・ducks.comという店のことなら、こちらをクリック
・検索エンジンDuckDuckGoのことなら、こちらをクリック
・wikiでアヒルについて学びたいなら、こちらをクリック
・サイトやブログの運営者が検索順位をあげるために、われわれを欺くような小細工を使うと、容赦なく圏外へぶっとばすぞ!と睨みつけるG様ですが、DDGがウザイので妨害しちゃたりして、結構かわいいところもあるんですね♪
検索ボリュームではまだまだ小物のDDGですが、Gは潜在的驚異とビビッてるのでしょうね。怖くなければ、蟻んこの進路をふさいだりしないでしょ?
DuckDuckGoのポリシー
You deserve privacy
あなたの個人情報は、ネット上で同意なく企業に収集され、お金儲けに利用されています。DuckDuckGoでは、インターネットは気持ちの悪い世界であってはならず、ブラインドをおろすような手軽さで、大切なプライバシーを守れます。
DuckDuckGoの公式ページより
あなたの個人情報は、ネット上で同意なく企業に収集され、お金儲けに利用されています。DuckDuckGoでは、インターネットは気持ちの悪い世界であってはならず、ブラインドをおろすような手軽さで、大切なプライバシーを守れます。
DuckDuckGoの公式ページより
ドミナントとして君臨する現在のGの姿を、20年前に想像できたひとがいるでしょうか。この先20年後のことは、誰にもわかりません。景色がガラリと変わる可能性だってあるわけでしょ。だからあなたやわたしは、ダックダックゴーを無視してはいけないのです。
DuckDuckGoのサイトをざっくり読んでみました。至極まっとうなことが、書かれているように思えました。わたしのように、大雑把な意識低い系でさえそう思うんですもの。これはさぞかし恐怖でしょうね~
グーグルが突然duck.comドメインを手放す
2018年12月12日(米国日付)言い訳サイト消滅
duck.comで検索してリンクを踏んでも、この可笑しいサイトへは飛べなくなりました。GがDDGに金銭の収受なしであげちゃったからです。現在検索窓にduck.comと入力すると、DDGのページが最上位に表示されます。GのピチャイCEOが下院の公聴会に召喚されたニュースの影で、所有権は静かに移行しました。「馬鹿で検索したらトランプ大統領の画像がわんさか表示される」問題は、大衆うけする格好のネタです。飛び火を防ぐために、燃えそうな藁があれば片づけておく賢明な行動と捉えるのは、勘ぐり過ぎでしょうか。
duck.comのかつての第一リンクをクリックすると、On2 Technologiesのホームページに着地と思うでしょ。それが違うんだな~出てきたのは、Gの親会社Alphabet Inc.の決算開示情報ページでした。
On2 Technologiesは、営業活動の実体のない会社でした。こんなツッコミどころ満載の、笑える言い訳ページが消滅したのは、個人的にちょっと淋しいです(笑
ダックダックゴーで検索すべきは、こんな時こんな人
DuckDuckGoをデフォルトで使うべきなのは、どんなタイプの人なのでしょうか。はたまたGoogleなどの追跡系サーチエンジンはどんな人に向いているのかという考察です。あなたが利用すべき検索エンジンは、どっち?
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