パンプス強制に反対する#KuToo活動に吹く思わぬ追い風

ツイッターで話題

厚生労働省を動かしたい

ひとりの女性が声をあげ、署名活動を行っています。葬儀場で案内係として働く石川優実さんは、ヒールのあるパンプスの着用を義務つけられています。


なぜ足を痛めながら働かなければいけないのか」Twitterで発信されたつぶやきは3万件をこえてリツイートされ、7万件近い”いいね”に迎えられました。

パンプス強制反対ムーブメント

change.orgで署名活動

  • 痛みをこらえながら、おなじ思いで働いています
  • パンプス強制は女性差別
  • 職場単位で解決しろよ、国に訴えるほどの問題か?
  • 災害のときに走れない
トピックの周りには、賛否両論の花が咲いています。ボソっとつぶやいた内容が共感を集め、署名活動に発展しました。賛同者はまもなく1.5万人に達する勢いです。石川さんは多くの署名をあつめて厚労省へ提出し、国を動かしてパンプス強制をやめさせる目標を掲げています。
#KuToo 職場でのヒール・パンプスの強制をなくしたい!署名ページ
幸いなことに、パンプスを強要される職場つとめではありませんが、さすがに強制はナンセンスだと思い、名前を書いてきました。
たくさん署名が集まればいいねと賛同しながら#KuToo活動を眺めていると、背後に大きな上昇気流が見えます。ヒールの問題とは関係ない大気の流れです。しかしこの気流は、パンプス強制問題なんぞササっと吹き飛ばす強い台風に成長しそうです。

どんな仕事がパンプスを強制するの?

パンプス必須の職場とは

職場にはびこるパンプス信仰

  • きちんとした場 フォーマルな場にはパンプス必須
  • 売り場の女性のシルエットの美しさが、売上を左右する
  • スーツにはパンプス以外ありえない
パンプス着用を求められる職場の多くは、サービス業です。ヒールの靴で立ちっぱなし、動きっぱなしの8時間を想像するだけで、足が痛くなりそうです。
デパートやブティックなどの販売職、ホテルや冠婚葬祭ホールで接客を行う女性、エレベーターやインフォメーションカウンターの案内レディなどの多くが、5センチヒールの靴の着用を求められています。
サービス業のほかにも、パンプスで闊歩する営業ウーマンや保険のセールスウーマンも良く見かけます。スーツや制服がある職場では、ほかの靴は似合わないという理由で、ドレスコードにパンプスが加えられたケースもあります。

パンプスと健康被害

ヒールの高さに比例して、足の負担は大きくなります。ヒールのある靴を履くと、重心が前方にうつり指先に負荷がかかります。先細になるパンプスの先端で、圧迫された親指が内へ押されて変形するのが、外反母趾です。
外反母趾だけではありません。5センチ以上のパンプスを毎日はいていると、中足骨痛症という病気をまねきやすくなります。甲から指先へ伸びる5本の中足骨が変形し、なか指と人さし指のつけ根の一帯に、慢性的な痛みをもたらす病気です。このあたりが疼いて、タコや豆ができている女性は要注意です。
ハイヒールを履いて前のめりに傾いたあなたが転ばないのは、腰から下の筋肉のおかげです。あなたを支えるために常に緊張して、つんのめるのを防いでくれています。この状態は、腰に大きな負担をかけます。仕事で強いられるパンプスと、腰痛
が無関係なことを示す証拠はありません。




パンプス信仰を棄教させる追い風

署名活動が国を動かした実例

change.orgの広報によると、同サイトで集まった4万人の署名が原動力になり、2人めからの子どもの児童扶養手当が増額されました。また1.2万人の署名のおかげで法律が改正され、非正規雇用者の育児休暇取得のハードルが下がりました。
人口の0.01%規模の署名で動いてくれるなんて、政府もおつなことするじゃんという実例はありますが、パンプス問題にはもっと強力な援軍が控えています。

とうとう日本はじまった!


赤い枠のゾーンの女の子は、いま7歳から17歳です。10年後に職場の華になる女性たちは、パンプスも似合うことでしょうね。残念ながら、少子化の影響で実数は300万人を下まわっています。少な~ということは、奪いあいです。
彼女たちが職場を彩るころ、日本の労働力人口は本格的に減りはじめます。現在は、世が世なら働かない高齢者や主婦層をひっぱりこんで働き手の数をたもっていますが、労働人数と時間数がマイナスに転じるのは4年後から、という声もあります。
人材をひきよせる魅力に欠ける職場では、人手不足はすでに始まっています。パンプスの着用を強いる職場は、小売や宿泊業、その他のサービス業におおく分布しています。
厚労省がまとめた雇用をとりまく環境と諸課題-厚労省-を見ると、これらの業種は、もうすでに人手不足で、離職率も高水準です。
現在でさえこの調子なのに、今後のひと集めは、もっともっともっと厳しくなる見通しです。この期に及んで、ヒールの高さにこだわってる場合?

給料がよその倍、有給50日、同僚がオールイケメン高給とりだったら、パンプス履いて我慢するかも

「・・・・」そんな職場なら、わたしも妥協します。そうじゃない場合は勤めないってことですよね。代わりに働いてくれる女性はいますか?
わたし
わたし

いないと思うよ。足が痛くなるんだもん。年金世代の女のひとに働いてもらえば?

10秒間片足立ちするのが難しいお年頃ですよ。パンプスで仕事させたりしたら、労災事故が多発して監督署がすっとんで来ますよ。

誰も勤めてくれないなら、詰んだ!

国を動かしたほうがよい理由

お上の通達は、痛みに耐えて健気に働く女性たちをパンプスから解放するだけでなく、ノーテンキな経営陣を現実に引き戻してくれそうです。
石川さんが働く業界は、ますます需要が増えていきます。火葬場のスケジュール表は朝から晩まで連日びっしりなのに、天に召される人の数は、今後も容赦なく増加します。現場はおおわらわで、ヒールを履いた女性の足の痛みも、いま以上に激しくなることでしょう。
自分の意志で職場を去る女性もいれば、足の健康問題で退職を余儀なくされる女性もいるはずです。従業員の働きやすさに寄り添わずクレイジーな労務管理を続けていると、特大のブーメランが飛んでくる時代がもうそこまで来ています。




コメント

  1. ひで より:

    国民民主党が支持率0.7%だから「国民民主党がパンプス強制禁止をマニフェストにあげてくれたら、今まで自民党に投票していたけど、これからは国民民主党に投票します」って運動すれば、ホイホイ食いつくと思う。まじで党が消滅しそうだから。