世界のスーパーホース、BeautyGenerationとAlmondEyeの対決が実現すれば、2019年の安田記念は世紀のイベントになりそうです。
ビューティージェネレーションのプロフィール
血統
香港で連勝を続けているビューティージェネレーションは、ニュージーランド生まれの7歳せん馬。世界ランキング1位のマイラーです。見ての通り筋肉モリモリで、華奢で可愛いアーモンドアイとは全く馬体が違います。脚が長めのサイみたいにゴツい。
Beauty Generation galloped this morning ahead of FWD Champions Mile… and there was a change of plan. #HKChampionsDay #HKracing@themorgangrind was trackside watching.
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— HKJC Racing (@HKJC_Racing) 2019年4月25日
彼の父親Road to Rockは、現役時代オーストラリアでマイルから中距離、母のStylish Belも同国でマイルレースを走っていました。
ビューティージェネレーションは、3歳でオーストラリアを離れ香港に移籍します。移籍というより、ふるわず売られて太平洋を渡りました。この年に去勢もしています。
遅咲きのマイラー
香港に売却された当初は中距離が中心で、成績は冴えませんでした。頭角を現しはじめたのは、2017年の秋です。中距離から1400や1600メートルの短距離シフトで、見違えるような馬に変身しました。
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昨年2018年は8戦6勝、2019年も3戦全勝です。2019年4月現在、最強マイラーとして、世界競走馬ランキングの頂点に君臨しています。
この馬は、香港の2つの競馬場が主戦場です。移籍前のオーストラリアをのぞけば、海外のレース経験はゼロ。馬主のクォク氏の当面の目標は、香港の賞金獲得ランキング1位を目指すことであり、噂されていたドバイミーティングにも出て来ませんでした。
ビューティージェネレーションの戦績と時計
2018・19年の出走マイルレース
2018・19年に出走した1600メートルのレースに絞って掲載しています。全レース1着です。因みに芝1600mの世界記録は1分30秒7です。レース名 | 斤量(kg) | 時計 |
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チェアマンズトロフィー | 58 | 1.33.26 |
香港マイル | 57 | 1.33.52 |
ジョッキークラブM | 58 | 1.32.60 |
シャティンターフ | 60 | 1.33.07 |
香港チャンピオンズM | 57 | 1.34.31 |
スチュワーズカップ | 57 | 1.35.02 |
速くて強いがそこまでじゃない
読者さんに教えていただきました。香港はゲートオープンが計測の起点ですが、日本は助走後の開始だそうです!なのでBGの時計は日本式だと1.2秒から1.5秒速い模様です。
そうなると、凄くヤバイですね。日本で強い馬と本気走りしたら、記録の塗り替えもあながち夢じゃないかも。貴重な情報ありがとうございます☆
ビューティージェネレーションが本当に安田記念を走るなら、ダノンは這ってでも出走すべきですよね。経験とオーラでは格違いのBGの胸を借りるべき。安田では両馬58kgと同じ重量負担で対決です。
アーモンドアイvsビューティージェネレーション時計比較
2018桜花賞
アーモンドアイの1600メートル公式自己ベストは、3歳春に出走した桜花賞の1:33.1です。直線の15頭抜きは、圧巻でした。実はこのときの区間最速ラップは、ゴール前ではなく200~400メートル区間です。アーモンドアイはどんじり付近に潜んでいたので、カメラワークの圏外でした。行きたがったのを、ルメール騎手が抑えたのかもしれません。
先行しても問題がないことは、昨秋のジャパンカップで実証されました。桜花賞のアーモンドアイの斤量は55kg、安田記念では56kgと、いつもより1kg負担が増えます。
①12.3秒 | ②10.7 | ③11.5 | ④12.1 | ⑤12.1 | ⑥11.5 | ⑦11.3 | ⑧11.6 |
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区間ラップ比較
日本では「上がり3ハロン」こと、ゴールまでの600メートルのラップが重要視されています。馬が全力で走れる持続距離が600メートルと言われているからです。香港では400メートル毎の区間記録を残しているので、香港流に比較しました。両馬の1600m公式最速ラップを使っています。
ビューティージェネレーションのラップは、2018年Jockyclub Mileの記録です。出遅れたせいで、400から1200mを爆走して前に出てきました。普段の上がりはアーモンドアイの桜花賞より速い(笑
区間 | AlmondEye | B Generation |
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0-400m | 23.0 | 23.70 |
4-800 | 23.8 | 22.81 |
8-1200 | 23.8 | 22.62 |
12-1600 | 22.9 | 23.51 |
ジャパンカップでは先行して、ゴール前で見事にキセキを捉えたアイちゃんです。勝手知ったる府中のコースだし得意の左回りと有利です。
ダノンプレミアムの前走も、素晴らしい速さでした。これぞマイラーって感じの走り。伏兵と呼んでは、まことに失礼ですね。どの馬が勝利してもおかしくない戦いですが、わたしは絶対アーモンドアイ単勝です!
エコ贔屓が混じってます。が、アーモンドアイは全力で抜きに行く馬なので、騎手がタイミングを誤らない限り、先頭でゴールすると思います。
安田記念注目3馬の動向
ビューティジェネレーション
4月23日の正午に締め切られた予備登録に、ビューティジェネレーションの名前がありました。彼は4月28日の日曜日に(日本時間17:00)香港G1チャンピオンズマイルを控えています。安田記念に参戦するかどうかは、結果次第のようです。チャンピオンズマイルには、いつもと同じく彼を負かせそうな馬はいません。下は、数日前のムーア調教師さんの談話です。
ドバイミーティングは結局パスでしたが、今回は馬主さんも乗り気とのこと。ダノンやアーモンドアイの出走にひるむほど、ヤワな王者じゃないですよね。日曜のレースを見てから、オーナーと決めていきたい。個人的にはアーモンドアイと戦ってみたい
ビューティージェネレーションがチャンピオンズマイル圧勝。パートン騎手から嬉しいつぶやきが発信されました。もうこれ、絶対に実現しそうです。
わっほーい、超朗報☆
ビューティージェネレーションが
安田記念に来る可能性が
劇的に高まっただって。
馬主も乗り気が、安心感倍増 https://t.co/RQB8ZyOrWq— 管理人へんてこでそーな (@Nimporte_qoui_A) April 28, 2019
ダノンプレミアム
4月24日付けの報道で、安田記念出走に意欲マンマンの発表がありました。発言主は、調教助手さんです。ジョッキーは川田将雅騎手です。レース後はまだ運動のみの調整ですが、状態をみながら乗り運動を再開する予定です
アーモンドアイ
凱旋門賞を見送る発表のあと、国枝トレイナーが、安田記念を次走候補にあげました。えっ安田?なんで安田?なんでマイル?でしたが、ビューティジェネレーションが出るなら不足はないでしょう。こんな好カードはまたとありません。東京競馬場にはにわかファンも殺到し、世界中の注目が集まるドリームマッチになりそうです。今いちばん実現して欲しい対戦です。
ダノンプレミアムはディープインパクトの産駒です。でも社台さんじゃないから、アーモンドアイの出走を邪魔する勢力はいないと思います。今度こそ、国枝調教師の意志を尊重してあげて欲しい。先生がここまでの馬にしてくれたんですから。
5月5日のドバイターフ祝勝会で、アーモンドアイの安田記念出走が正式発表されました。
ビューティジェネレーションは安田記念回避
馬主が、見送りを公式に発表しました。香港で休養とトレーニングを積ませて、連勝記録を伸ばすのがベストな選択とのことです。(オフレコ:彼またひるんじゃったよ・・ドバイのときのDeja vu)A public statement from Beauty Generation owner Patrick Kwok about why he has decided to skip Japan and the Yasuda Kinen with the champion Hong Kong galloper #horseracing #HKRacing #競馬 pic.twitter.com/ZupB34ufhf
— Andrew Hawkins (@AndrewNJHawkins) May 4, 2019
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