プレップレースが終わり、世界ランキング首位の英国調教馬、バーイードが凱旋門賞回避と発表され、前売りオッズがかなり変動しています。
道悪なら回避の条件つきですが、ヴァデニ・アダイヤー・オネストの有力馬3頭が出走に前向きです。
9月26日に意思確認、29日に出走馬が確定します。全ブックメーカーのオッズを一覧にしたオッズチェッカー前売り人気で、上位馬を人気順に並べました。
2022年凱旋門賞も道悪。不良や重馬場適性をみせた出走馬
凱旋門賞前日は15~20ミリの雨予報です。道悪でも走れる巧者リストです。稍重は誰でもこなせます。そうはいかない重馬場や不良馬場で、結果を出した出走馬を紹介します。
前売りオッズ人気順
馬名 | 齢・性 | 斤量kg | 私見 | |
---|---|---|---|---|
4牡 | 59.5kg | 回避。引退レースは英チャンS | ||
1 | Luxembourg | 3牡 | 56.5 | 愛チャンS優勝で7位から浮上 |
2 | アルピニスタ | 5牝 | 58 | 総合力で連勝中姉さん |
3 | タイトルホルダー | 4牡 | 59.5 | 日本総大将 |
4 | Torquator Tasso | 5牡 | 59.5 | 去年の田んぼ直線の脚さばき |
5牡 | 59.5 | 回避。BCかJCへ | ||
5 | Vadeni | 3牡 | 56.5 | 仏ダービー馬。スタミナ不安 |
6 | 4牡 | 59.5 | 回避 | |
7 | Onesto | 3牡 | 56.5 | パリ大賞優勝、愛チャンS2着 |
8 | Westover | 3牡 | 56.5 | 愛ダービー馬 |
9 | La Parisienne | 3牝 | 55.0 | 仏オークス2着 |
10 | ドウデュース | 3牡 | 56.5 | デブってニエル賞4着 |
変われば良いですが、天気は9月26日月曜日から当日までオール雨予報です・・ヤバい
日本馬はタイトルホルダーが3位、ドウデュースが10番人気です。ディープボンド、ステイフーリッシュは35位、45位あたりに潜伏しています。
凱旋門賞有力馬
バーイード 4牡
ルクセンブルク 3牡
天下のAオブラエン師が、ガリレオやディラントーマス、SMバシリカを超える逸材と公言してました。2400メートルは未経験。馬場を問わない馬ですが、距離は良馬場の方がもちそうと語っています。2022年9月愛チャンピオンS1着
筋肉損傷で英ダービーから離脱し、もう走れないかもと心配させた馬が華麗に復活。やっつけ仕上げで出走させた先月のG3を勝ち、駒をすすめたこのレースで強豪を倒して優勝。
アルピニスタ 5牝
・14戦9勝G1は5勝のフランケル産駒
・4歳から負け知らず7連勝中
・道悪上手、スピードもそこそこ、2400m専の総合力姉さん
・良馬場でトルカータタッソ、稍重でメンドシーノを下す
・4歳から負け知らず7連勝中
・道悪上手、スピードもそこそこ、2400m専の総合力姉さん
・良馬場でトルカータタッソ、稍重でメンドシーノを下す
2022年8月ヨークシャーオークス1着
ヨーク競馬場:2372メートル 良所どころ堅良(7.0)
走破タイム:2:29.92
上がり:34.20
走破タイム:2:29.92
上がり:34.20
アルピニスタとバーイードの直線比較
今年夏のヨークの英国際とヨークシャーオークスの直線コーナーからゴールポストまでの2頭のラップ比較です。馬場状態はいっしょ。斤量 | 馬場状態 | 残り1000~800 | 800~600 | 600~400 | 400~200 | 200~ゴール | 上がり3ハロン | |
アルピニスタ | 61kg | 7.0良・堅良 | 12.13 | 11.03 | 10.59 | 11.48 | 12.13 | 34.20 |
バーイード | 60kg | 6.9良・堅良 | 12.57 | 10.86 | 11.59 | 11.34 | 11.92 | 34.85 |
ただ直線向いた勝負どころで、2秒ちかく加速しちゃったりするから手に負えない。バーイードみたいな馬はハイペースで疲れさせて余力削ぐくらいしか作戦ないですよね。
アルピニスタ姉さんも、良馬場をこなすスピードと、ロンスパスタミナありますね。
トルカータタッソ 5牡
・15戦6勝
・2022年は前走バーデン大賞以外は良馬場出走
・堅良キングジョージ2着。エネイブルやアダイヤーより上がり1秒遅
・不良馬場の独ダービを7馬身差で優勝のアドラーフルクの子
・重馬場やパワー登坂で強み、スピード競馬は疑問
・2022年は前走バーデン大賞以外は良馬場出走
・堅良キングジョージ2着。エネイブルやアダイヤーより上がり1秒遅
・不良馬場の独ダービを7馬身差で優勝のアドラーフルクの子
・重馬場やパワー登坂で強み、スピード競馬は疑問
2021年8月G1ベルリン大賞2400m2着
ホッペガルテン競馬場:2400m 良
勝馬アルピニスタ走破時計:2:29.48
勝馬アルピニスタ走破時計:2:29.48
レースラップですが、
14.08 | 11.85 | 12.25 | 12.81 | 12.27 | 12.86 | 12.75 | 12.89 | 12.67 | 11.89 | 11.19 | 11.71 | 2:29.48 |
凱旋門賞勝ったときの衝撃は、2着タルナワの鞍上スミヨン騎手のコメントが全てだと思います。あんなに粘る馬場を終始外まわして脚が止まらないんだから・・
2021年凱旋門賞後スミヨン騎手のコメント
🎙️”Tarnawa est une superstar.”
Christophe Soumillon, deuxième du Qatar Prix de l’Arc de Triomphe #QPAT avec Tarnawa, n’est “pas déçu”. pic.twitter.com/rFG8htwhm2
— Equidia (@equidia) October 3, 2021
トルカータータッソはずっと俺より前で、3列目より外を走ってた。ファルスで奴を見ながら、嵌められたなポシャるぞと心のなかでつぶやいた
俺は残り300で抜け出して先頭にたった。左を見ると奴がいたんだ。「ありえん!こいつ何処から来たんだ?」奴は直線でもずっと俺の前にいた。鼻差で負けたんじゃない、3/4馬身差だぞ。素晴らしいレースだった
俺は残り300で抜け出して先頭にたった。左を見ると奴がいたんだ。「ありえん!こいつ何処から来たんだ?」奴は直線でもずっと俺の前にいた。鼻差で負けたんじゃない、3/4馬身差だぞ。素晴らしいレースだった
ヴァデニ 3牡
・チャーチル 母父モンズン
・8戦5勝
・国内では稍重よりの3.5重馬場3走成績は2-0-1-0
・数値4の重ともなれば回避しそう
・8戦5勝
・国内では稍重よりの3.5重馬場3走成績は2-0-1-0
・数値4の重ともなれば回避しそう
2022年5月仏ダービー優勝 重3.5
シャンティイ:2100m 3.5重
走破時計:2’06″65
上がり:35.86
走破時計:2’06″65
上がり:35.86
このレース4着のアルハキームの上がりは35.67、5着オネストは35.49。ヴァデニの走りもさることながら、スミヨン騎手の手腕が光ったレースでした。
よりソフトだった愛チャンピオンSでは勝馬から1馬身3/4、2着オネストから1馬身1/4遅れの3着。より起伏があり、距離延長の凱旋門賞のコースで優勝できるか?疑問が残ります。
アダイヤー 4牡
オネスト 3牡
・6戦3勝
・フランケル 母父シーザスタース
・道悪OK 3.5重で仏ダービー直線最速10頭抜き。届かず・・愛チャンはもっと酷い馬場
・稍重までならアーク出走宣言
・フランケル 母父シーザスタース
・道悪OK 3.5重で仏ダービー直線最速10頭抜き。届かず・・愛チャンはもっと酷い馬場
・稍重までならアーク出走宣言
2022年9月愛チャンピオンS2着
レパーズタウン競馬場:2000m 重
勝馬走破時計:2:12.10 オネストは半馬身遅れの入線
勝馬走破時計:2:12.10 オネストは半馬身遅れの入線
愛チャンSは、良馬場開催がほとんどです。(日本馬におすすめ)去年は遅い決着でしたが、グレイギャッツビーからシーザスターズ、エリ女の優勝トロフィーをかっさらったスノーフェアリー、ガイヤースを倒したマジカルなど、速い馬たちの勝利時計は2分0~2分4秒台に分布しています。
2分12秒台決着は、かなりの道悪だったように思います。
競り負けたオネストは、まいど最後尾を追走するスタイルでした。距離短縮でスピードが求められる本レースでは、いつもより前で追走。この位置でも走れることがわかりました。
ラップは不明ですが、ルクセンブルグとオネストだけ脚が違ったので、ヴァデニより道悪適性があり、上がりの脚も速い。
仏ダービーでは最後方を追走し、直線は最速で10頭ごぼう抜きした結果の5着でした。
3.3稍重のサンクルーでもラスト3ハロンを33.63秒で走破しており、末脚は信頼できそう。安定した成績の中で一度だけ8着があります。2022年5月G3ロンシャン1600mです。半年の休みあけと、いそがしいマイルより距離が長いほうが絶対合いますね。凱旋門賞も着内ありそうでは?
また後で追記していきます!
ロンシャン競馬場・凱旋門賞コースの形状・高低差・騎手の戦略
凱旋門賞の過酷な2400メートルのコース高低差を視覚化しました。日本馬が挑む高い坂とはどんなものか?短め距離を走る帯同馬を連れていくのは、良いアイデアかも。マイル以下のコースに登坂はありません。高低差をお見せします。全部下りだから(笑
2022年凱旋門賞も道悪。不良や重馬場適性をみせた出走馬
凱旋門賞前日は15~20ミリの雨予報です。道悪でも走れる巧者リストです。稍重は誰でもこなせます。そうはいかない重馬場や不良馬場で、結果を出した出走馬を紹介します。
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