「コロナいつ終わる?」救世主になりそうなウシオ電機の222nm

旬なトピック
ウシオ電機が、コロナを撲滅させる製品を世にだすんですよ。発売のメドは今年の秋。これが出たら元の生活に戻れるよ!
新型コロナウィルスのひとへの感染が確認されたのは、2019年11月でした。その後世界を席巻し、180を超える国に広がっています。
精度と鮮度に定評のあるJホプキンス大学の集計では、5月9日付で
・グローバル感染者 約394万人
・死者 まもなく27万5千人
まだまだ増え続けています
国立感染症研究所は新型コロナについて、2週間に1度のペースで変異を繰りかえすウィルスだと証言。BBCニュースは、すでに数百種に変異していると報道しました。
ワクチンが用意されても、使うときには効かない可能性もありそうです。このへんはゲノムの解析が待たれます。
いま日本のウシオ電機が、有人空間で使える紫外線C波で、コロナウィルスを倒そうとしています。発売されればコロナなんか怖くない。電車にも飛行機にものれるし、あなたの店だって営業できてしまうのです。

ウシオ電機の紫外線殺菌の凄さ

ひとに害をあたえない

ひとがいるのに、上から紫外線あてて殺菌できちゃうんですよ!どんなに素晴らしいことか、いま売れてる製品と比較して説明します

ウシオ電機公式ページより

紫外線C波の殺菌パワーは、超強力です
菌やウィルスを透過するだけで、DNAが破壊され代謝も複製もできず死んでしまうのです。耐性をもつことが不可能な、ラスボス中のラスボス電磁波なのです。
70年前から使われているUV-C殺菌には、重大な欠陥があります。
ひとや動物に直接照射できないのです。やってしまうと、肌は炎症をおこし目が痛くなるだけでなく、最悪皮膚ガンや白内障になります。
ウシオ電機の222nmが素晴らしいのは、この問題を解決したことです。すると、何がどう変わってくるのでしょうか?
現在ひっぱりだこの製品と具体的に比較してみましょう。

コロナ対策で売れてるUV-C製品

紫外線C波を使う殺菌灯や空気清浄機は、多種出まわっています。ほとんどがバカ売れで在庫切れです。
共通して使われている光源が紫外線の254nm波長です。殺菌力は最強なのですが、ひとや動物も害するので内蔵タイプが大半です。

エアーリア

これは岩崎電気のエアーリア30wという製品です。15wの小さめタイプもありますが、そちらは売り切れです。
内部に254nmの波長の光源があり、とりこんだ空気に照射して菌やウィルスをやっつけます。
処理能力は、(弱)約1m³/min、(強)約1.7m³/minと記載があります。強モードで動かすと、縦横10メートル高さ3メートルの部屋を丸っと殺菌するのに約3時間かかる計算です。
まる一日つけっぱなしでも電気代は20円くらいでしょう。良い製品だと思いますが、もの足りないのは
①時間がかかる
②空気中のウィルスは殺せても、物に付着しているのは殺菌できない
あちこちアルコールで消毒する手間は省けません。

エアロシールド

テレビ局がコロナ対策に導入したのが、このエアロシールドです。

大分県のエネフォレストという小さな企業の製品ですが、慶応病院など有名どころにも導入されています。
エアロシールドは、空気を取り込んで殺菌するのではなく、波長253.7nmの紫外線を空間へ照射して殺菌します。
ひとやペットに当たらないよう高い位置に設置して、水平に照射します。あとは空気の自然循環にまかせて殺菌です。大きさはルームエアコンの半分程度。1時間で空間の約90%がキレイに浄化されます。1日つけっぱなしでも電気代は10円未満です。

救急車や介護タクシー向けに車搭載タイプもあり、素晴らしいと思える製品ですが、パーフェクトとは言えません。
①空気中のウィルスは殺せても、物に付着している分までは殺菌できない
②子どもや猫が高いところに登って浴びる、高い位置の片付けなどでうっかり浴びないか心配
ウシオ電機が取り組んでいるUV-C222nmは、これら激売れしている製品のウィークポイントを解決できるのです。

紫外線222nmの実用化

なぜ直接照射できるのか

ウシオ電機公式サイトの説明によると、

人の細胞は細菌の細胞より10倍以上大きい。222nmを照射した場合、細菌の細胞の核には届きますが、 人間の細胞の核には到達せず、人間のDNAにはダメージを与えない。254nmの波長にくらべタンパク質の吸収係数が10倍高い

目:角膜透過率は0.01%
皮膚:角質透過率は0.01%
カンタンに言うと、角膜や角質の奥まで侵入できないので、ひとの細胞を傷つけないというわけです。
電灯のように高い位置から人がいる場所に照射できれば、メリットは計り知れません。空気中のウィルスだけでなく、いろんな箇所にくっついているウィルスも倒せます。

これ付けたら、コロナ前の生活に戻れそうだよね。電車や飛行機にも気にせず乗れるし、集まって飲み会や食事ができる。店や施設の営業再開の大きな追い風だよね

製品の発売はいつ頃?

同社のプレスリリースによると、今年の3月から医療機関などに研究実験用ユニットを設置しています。
またホームページには、昨年秋に試作品で無人環境の会議室やトイレで実験したさいのデータが公開されています。
試作品は片手で持てるサイズで、消費電力も15wや30wです。気になる電気代は一日10~20円程度でしょう。
フィルターで紫外線の222nmの波長だけ取って照射する電灯みたいな機器なので、難しい構造には見えません。
安全面の見地からゴーサインが出たら、いよいよ発売ではないでしょうか?

ユーザー候補として思うところ

ウシオの回し者じゃないけど、これはお奨めのコロナ封じ。製品が出たら自分の家用と婆ちゃんち用に買います。でも、ちょっぴり不安もあるよ
紫外線222nmを長時間浴びても、本当に害はないのか?これが気がかりです。
ひとのカラダに直接、何度も照射して無害だったことは、神戸大学&ウシオ電機の実験で明らかになりました。
ガンになりやすいマウスへの照射実験もクリアして、発症率ゼロも証明されていますた。ただ、日常的に長時間さらされても本当に問題はないのか、このあたりをハッキリさせて欲しいだけですね。
なお、紫外線222nmを活用する特許はコロンビア大学のもので、ウシオ電機は全世界で実施する独占ライセンスを持っています。

コロンビア大学から朗報

コロンビア大を取材したバンコックポストの5月10日付け記事が、さっそく朗報を伝えています。

For 40 weeks now, the lab has exposed mice to far-UVC rays for “eight hours a day, five days a week, at intensities 20 times higher than we might think of using with humans.”

The results?
After testing the rodents’ eyes and skin, “we have found absolutely nothing; the mice are very happy — and very cute as well,” Brenner said.

我々は、有人環境での使用を想定している20倍の強度の紫外線(222nm)を、週5日・日に8時間・2週間にわたり複数のねずみに照射した。ねずみの目や皮膚には何の変化も起こらなかった。ねずみたちは相変わらず幸せでキュートだ。
実験はさらに2週間続けられます。この冬に間にあうでしょうか?

2020年10月発売決定

日経電子版が報道
①天井に設置する紫外線照射装置の価格帯は20~30万円
②照明組みこみ型簡易タイプ
研究費の回収があり仕方がないとはいえ、普及のスピードをあげるには、ちょっとお値段が高めです。簡易タイプは半額くらいになるのでしょうか?
助成金など官のサポートと、多くの企業の新規参入が欲しいですね。紫外線波長222ナノメートルのフィルタリングを、いろんな方式で突破できれば、販売価格も下がりそうです。



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