凱旋門賞が道悪ならワンダフルトゥナイトの3着内ありかもね

2021凱旋門賞

ワンダフルトゥナイトは、超わかりやすい4歳牝馬です。

デビューから9戦5勝、勝った5戦はすべて道悪。不良馬場のデビュー戦こそ3着でしたが、その後は重と不良馬場では全勝街道まっしぐらの、究極の道悪女子です。
・斤量58kg経験済
・ソフトグラウンドに滅法つよい
・良馬場だとスピード負けする
・距離も登坂能力もバッチリ
ワンダフルトゥナイトの父は、デゼルやオヌールの祖父にあたるルアーブルです。フランス時代のルメール騎手が主戦を務め、仏ダービーを勝ちました。道悪はイマイチでしたが、母系の爺にモンジューがいたりします。
凱旋門賞に王手をかけたエルコンドルパサーの夢を、打ち砕いたモンジューの孫娘です。ロンシャンの馬場が渋れば、日本馬の強敵になること間違いなしです。

2021年初戦はアスコット2400m重

G2 Hardwick Stakes優勝

走破タイム:2:35.58
上がり:36.90秒
前走の英チャンピオン・フィリーズメアターフ優勝以来、8ヶ月の休養明け。斤量は56キロと軽めながら、牡馬勢を一蹴して優勝。凱旋門賞出走を表明したキーファーズのブルームを、1馬身半離して快勝しました。
ワンダフルトゥナイトは、ゴール坂の残り400付近で抜け出します。このときのトップスピードは60.83km、ゴール前200区間は61.63km。同じ区間、2着のブルームの最高速度は59.86kmと61.18kmでした。
ブルームも追い上げましたが、重馬場の登坂スパートで出せるスピードの絶対値は、ワンダフルトゥナイトのほうが上!ロンシャンやドーヴィルの不良馬場でもピシっと決めた1着なので、悪路の安定感はバツグンです。

タルナワやラービアと直接対決済

凱旋門賞のプレップレースのひとつ、2020年9月G1ヴェルメイユ賞・ロンシャン2400良ですでにタルナワやラービアと走っています。
3歳のワンダフルトゥナイトとラービアは斤量56キロで、ひとつ年長のタルナワは58キロです。
タルナワは吉田沙保里を思わせる強さで別格ですが、ワンダフルトゥナイトは2着のラービアにもスピード負けしています。凱旋門賞が良馬場開催なら、ワンダフルトゥナイトはちょっと厳しい。

調教中まさかの骨折で引退

良馬場に泣いたヨークシャーオークスから、フォワ賞をステップに凱旋門賞へ向かうはずでした。フォワ賞のわずか2日前、調教中に右後肢の球節を折り引退が発表されました。

素晴らしい道悪姉さんだけに残念ですが、母に負けない重馬場巧者の女の子を送り出してくれることでしょう。お疲れ様でした。


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