ミシュリフは2021凱旋門賞の優勝候補

2021凱旋門賞

シーマクラシックをレコード勝ちしたミシュリフは、凱旋門賞へ向かいます。坂が不得手な馬ですが、凱旋門賞で勝てるでしょうか?

9月18日、ミシュリフの凱旋門賞回避と英国チャンピオンスタークス出走が発表されました。陣営がパリロンシャンのタフな2400より、中距離に適正があると判断したためです。ざんね~ん
シーマクラシックの区間ラップをもとに、ミシュリフの強さを検証してみます。残念ですが、クロノジェネシスとラヴズオンリユーより一枚も二枚も上手の馬に見えます。
凱旋門賞のゴール前200メートルの戦いを制すスピードはあるか、インターナショナルSの区間ラップで検証します。

バリバリ勝てそう~シーマの区間ラップ見たら、着差以上に強い馬だとわかるよ。凱旋門賞のコースは坂はあれど、この馬に向いてると思う

シーマクラシック区間ラップ

ミシュリフ・クロノジェネシス・ラヴズオンリーユーの時計

馬名着順・走破時計1000m通過1200m1400m1600m1800m2000m2200m2400m2410m
ミシュリフ1着2:26.6564.2612.2012.1111.9411.3611.1811.0411.800.57
クロノジェネシス2着2:26.7063.8112.2312.1511.8511.6211.4211.0711.770.60
ラヴズオンリーユー3着2:26.7664.0412.2012.0911.9411.6511.2411.0411.820.63
数字だけ並べると、何なのよ~?となりますね。考察して行きます。

ミシュリフは速めの流れに対応できたか?

最後方でドスロー追走

先頭で前半1000mを通過したチャネルメーカーのタイムは、63.34秒。日本馬には遅く欧州馬には速いペースです。
最後方に位置どったミシュリフは、64.26秒といつもの欧州ペースで通過。前有利のムードを無視し、ゆっくり追走します。
後方待機は調教師の指示じゃなく、イーガン騎手の判断だった。距離延長の馬を最初から行かせたら脚があがるから、後ろにつけたとインタビューで言ってた

抜群の反応とロングスパート能力

3コーナーから進撃開始

レースが流れ始めたのは3コーナー。イーガン騎手の手が動き、ミシュリフの首を押して促します。
3コーナーは1500~1600m地点です。ミシュリフはここで5秒台/100mのペースにピッチをあげ、ここから4角を抜け直線に入るまでの3ハロンを34.34秒で走り順位を上げました。
同区間のクロノジェネシスのタイムは34.89秒、ラヴズオンリーユーは34.83秒です。ここだけ切り取ると、ミシュリフはクロノジェネシスの3馬身先にいるスピードです。

これだけ飛ばして追い上げたあとに、あの直線の叩きあいだよ。ミシュリフ怖いよ~直線抜け出し一芸馬じゃなくて、900メートル近くロンスパできる!

上がり最速はミシュリフ

シーマクラシックの上がり3ハロン

①ミシュリフ 34.05秒(0.57)
②ラヴズオンリーユー 34.14秒(0.63)
③クロノジェネシス 34.28秒(0.60)
1800mから2400m地点までの時計です。括弧の数字は、おまけの10メートル区間のラップです。
メイダンの芝トラックは1周2400メートルです。GPに発走ゲートを置けないので、ゴールの10メートル手前からスタートします。そのため実際の走破距離は2410メートルです。
GPまでのおまけの10メートル区間、ラヴズはいっぱいいっぱい、クロノジェネシスは疲れ、ミシュリフは余力を残しています。この勢いが続く前提であと190メートル距離があれば
ミシュリフは、架空の1ハロンを11.4秒、クロノジェネシスは12.0秒、ラヴスオンリーユーは12.6秒で駆け抜けます。差はひらくばかり。
ミシュリフの追走、3コーナーからの進撃、直線のスピードとスタミナを意識して動画を見ると、あらためて強さがわかります。

2021 G1Sheema Classic


凱旋門賞のコースがミシュリフに合う理由

2%勾配の上り下りと前半のドスローペース


縦・横軸の比率が違うので登山に見えますが、実際の勾配は上りも下りも2%くらい。そこまでキツい登りではありません。まいどまいど超スローなペースで坂を越えて行きます。
①流れた時でも前半1000通過は63秒くらい
②ミシュリフは自分ペースでゆったり走ればOK
③坂を下った偽りの直線からゴールまで900メートル
④ここから追い込んで順位をあげ、本直線で本気だす
ミシュリフはゴール前の抜け出し芸の馬かと思っていたら、長い脚は使えるわスピードもスタミナも超一流の馬でした。
フランス独特の沖積平野のねばる道悪もこなせるし、斤量も背負える。ロンシャンの坂を最後尾でゆっくり通過して、ファルスでポジションをあげ、直線で抜いたら、はい優勝。
タルナワ姉さんやラブだって強そうよ。騎手も若造じゃなくて、スミヨンとムーアだよ。
ミシュリフのライバル2頭もどれだけ強いのか、後日分析したいと思います。
イーガン騎手はファイサル王子のファーストジョッキーながら、英国チャンピオンステークスでは鞍上をまかされませんでした。このとき馬主はデットーリ騎手に依頼しています。
騎手が原因ではないといえ、ミシュリフは大惨敗。
サウジカップとシーマの功績から、イーガン騎手は名実ともにファーストジョッキーの地位を確立しました。21歳とは思えない肝が座った騎乗ぶりです。ロンシャンも上手に乗ってくれることでしょう。
ロンシャン競馬場・凱旋門賞コースの形状・高低差・騎手の戦略
凱旋門賞の過酷な2400メートルのコース高低差を視覚化しました。日本馬が挑む高い坂とはどんなものか?短め距離を走る帯同馬を連れていくのは、良いアイデアかも。マイル以下のコースに登坂はありません。高低差をお見せします。全部下りだから(笑

ミシュリフ Eclipse Stakesで惨敗

ミシュリフの英国緒戦は、目を覆いたくなる負けっぷりでした。
7月3日エクリプスS・サンダウン2000m稍重(動画)に出走し、勝馬セントマークスバシリカに3馬身半突き離され、アディーブにも差された3着です。
勝馬の斤量は55.8キロ、ミシュリフとアディーブは60.3キロとはいえ、シーマクラシックのミシュリフは何処へ消えたと嘆くような走りでした。
後半の800メートルで14m登坂コースとはいえ、あまりに弱すぎます。次走のキングジョージはビリ確定と思いきや予想外の奮闘で、凱旋門賞いけるわこれ!

キングジョージで大復活


馬場状態: 良(GF)
斤量: 4歳以上60.3キロ 3歳55キロ 牝馬-1.5キロ
1着の3歳牡アダイヤーに1と3/4馬身離された2着ですが、一般的な斤量差ハンデは5馬身です。
キングジョージの前半千メートルの通過ペースと上がり・走破タイムを一覧にしました。ミシュリフは後方待機から10メートル登坂の直線でも衰えず、5キロも重い斤量で上がりはわずか0.15秒遅いだけです。

アダイヤー61.8935.002:26.54
ミシュリフ62.4035.152:27.16
ラブ61.9335.422:27.19
凱旋門賞では斤量差が3キロに縮まり、直線は長く平坦です。次走のインターナショナルSも同様だから、ここでスピードを証明できたら馬券から外せないね

インターナショナルステークス6馬身差で圧勝

コース:左回りワンターン2051メートル直線900m10F56yd
馬場状態:Good良
走破時計・上がり2:05.92秒 34.16秒


ミシュリフは前半1050メートルを4番手68.74秒のペースで通過。残り800を切ってからギアが入ります。
そこから後続はついていけず、残り200メートル付近で3馬身のリード。ここからゴールまでに着差を倍に広げました。3着のラブは2秒遅れのゴールです。

3着ラブと区間ラップ比較

馬名走破時計千通過6F7F8F9F10F上がり
ミシュリフ2:05.9268.7411.8711.1510.7911.2312.1434.16
ラブ2:07.8968.6011.8811.3410.9311.7012.6435.27
昨年の勝馬ガイヤースがここにいたら着順は5着です。同じような馬場状態で、2分7秒台の勝時計でした。
欧州きっての韋駄天シーザスターズが優勝した際は、GF(堅良馬場)で2:05.29。ミシュリフはフラットな直線なら、流石の走りをしますね。速いし強い。
シーマで惜敗したクロノジェネシスもラヴズオンリーユーも改めて素晴らしい馬だと思いました。
よほどの道悪にならない限り、凱旋門賞の優勝候補だって確認できました。
スノーフォールやばい!!ミシュリフが亀ペース68秒台で通過した前半1071メートルを、63.94秒で走って、直線で抜いていったスピードは10.47秒と勝ってる
スローで力を温存したミシュリフのゴール前4ハロンは46.61秒、前半からハイペースで流れたスノーフォールは46.25秒で走破。これは・・・ミシュリフ大ピンチ。




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