新馬戦でキラリと光る才能を見せたエクメディノツルギ

応援したくなる牝馬

メイクデビュー東京1600メートルは、特別な新馬戦でした。
アブソルティスモとサリオスという、将来のG1馬の激突の場になったのです。

強すぎる2頭を避けたのか、エントリー馬は4頭だけ。当日やっと8頭に増えました。そのうちの紅一点が、エクメディノツルギです。この子、頑張ったんですよ。
楽しみな牝馬なのに、情報がほんの少ししか出てきません。ならばここで紹介しちゃいましょう。

サリオスの勝利の影で

エクメディノツルギの猛追

アブソルティスモとサリオスの頂上対決を制したのは、サリオス。上がり最速33.1秒で、ゴールに飛びこみました。
その後のほうで、1位争いに次ぐ上がり3位のラップを叩いたのが、エクメディノツルギでした。


サリオスが直線で動いたとき、エクメディノツルギもギアをトップに入れ替えました。2頭のはるか後方で、スパートした彼女のラスト3ハロンは、34.4秒。小さな女の子は、どんじりから3着と僅差の4位まで追いあげて、1分38秒6でゴールしました。
エクメディノツルギの馬体重は436kg、サリオスは534kg。2着のアブソルティスモも496kgと大柄です。女の子でも小さくても斤量はハンデなしの54kg。重い荷を背に、エクメディノツルギはあっぱれな追いでした。

不安そうなデビュー戦

夕夏さんが撮影された、エクメディノツルギです。「ここはどこ?何がおこってるの?」キョドキョド・・ほやほやの女子中学生、さっそく場に呑まれています。

お洒落してもらったのに、おっかな吃驚パドックを歩いています。知らない場所で大勢のひとに囲まれて、不安だらけなのかうつ向いてしまいました。

なでなでコミュニケーション に時間をさいて、リラックスさせる光景もみられました。はじめてのお使いみたいで、見てる側もハラハラします。でも、彼女はきちんとやりとげました。




JRAの育成馬

7000頭のうちの50頭

エクメディノツルギは、JRAの育成馬です。日本中央競馬会ことJRAは、毎年繁殖牧場を訪ねて、将来が見込める1歳馬を購入しています。目的はズバリ、強い馬を育てることです。
JRAの眼鏡にかなう仔馬は、わずか50頭。エクメディノツルギは選ばれし馬なのです。設備の整った育成牧場で訓練をうけた育成馬たちは、二歳の春にセールにだされます。
エクメディノツルギは今年の4月23日、594万円で馬主さんの手に渡りわたりました。深山厩舎に預けられ、調教一本こなしただけの、新馬戦デビューです。
バッチリお洒落な姿で送り出されて、優しくケアされながら、立派に初仕事をこなしましたね。




エクメディノツルギの血統

父 スクワートルスクワート

エクメディノツルギのお父さんは、米国のチャンピオンスプリンターです。2001年には、BreedersCupスプリントの王冠にも輝きました。
弾丸スピードで優勝のスクワートルスクワートは、3番ターコイズです
体躯ムチガチッ脚はやっ!

名前の由来はポケモンのゼニガメから来ているのだとか。俊足スプリンターのこの馬は16戦8勝で引退後、種牡馬として日本に輸入されました。地方競馬を走る産駒を残しています。

母クサナギノツルギ

お母さんは、1400から2000メートルを出走した栗毛の馬で、三種の神器のひとつクサナギノツルギが、名前の由来です。26戦2勝で繁殖馬になりました。東京の芝とダートをこなすスパーダネーラは、エクメディノツルギの全兄です。

血統表

netkeibaさんの血統表でみると、彼女はノーザンテイスト4x4 ノーザンダンサー5x5x5のクロスです。両頭とも10%前後とさほど濃くはありません。




桜花賞で再会が楽しみ

持ち味はスピード

新馬戦をひかえた先月下旬、美浦のトレセンの坂道調教が行われました。ラスト1Fハロンの最速タイムを出したのは、ハーツクライの娘モーベットで12.3秒。エクメディノツルギは次点、12.6秒で駆け抜けています。
モーベットは、メイクデビュ東京の牝馬戦1600メートルを勝ちました。期待される牝馬の一頭です。8馬身突き放して圧勝したリアアメリアは、次のアーモンドアイになるのではないかと噂の大器です。

ピリッとした強い馬になって

エクメディノツルギはスポットライトを浴びるスーパーホースというより、ピリっと締まったキレ味の良い女の子に成長してくれそうです。
お父さんはスタートから飛ばす逃げ馬ですが、新馬戦を見るかぎり、彼女は差し馬のようです。これから飼い葉をたくさんたべて大きくなって、親ゆずりのスピードを伸ばしてくれれば、桜花賞できっと会えると思っています。

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