アーモンドアイは負けても強い!破れた4つのレースの敗因とは

アーモンドアイ

2019年末現在アーモンドアイの成績は、13戦9勝です。うちG1勝利が7つ。日本史上初のG1レース8勝へ王手がかかっています。

1着がズラリと並ぶ戦績に、黒星が4個ついています。現役最強のアーモンドアイが、なぜ勝てなかったのか?破れたレースを回想します。

レース名着順タイム
2歳新馬・新潟1400m2着1:24.0
安田記念3着1:30.9
有馬記念9着2:32.3
安田記念2着1:32.0

2020年安田記念はスピード娘に完敗

今年は押しも押されぬ1番人気で、マイル王のインディチャンプを大きく引き離し、誰もがG1最多記録更新を疑いませんでした。

前日の大雨で馬場は稍重

アイちゃん少し出遅れ、4角は11位で通過。直線でスパートするも、グランアレグリアを補えることができず、2馬身以上離されての2着でした。
グランアレグリアは気性の問題かムラがありますが、重馬場の高松宮記念で見せた追い込みは素晴らしいものでした。早めに抜け出しましたが、スタミナ切れなんかしてません。
4着入線のノームコアの追い込みと比べても、アーモンドアイの直線はイマイチでした。
ラスト3ハロンは、グランアレグリアが33.7秒アーモンドアイは33.9秒です。やっぱりアイちゃんの走りは、府中のハードロック馬場でもっとも輝くようです。
2020年安田記念 グランアレグリア


昨年の安田記念とはちがって言い訳なしの完敗でした。Beaten not strongest!

2019年安田記念の悲劇

1600メートルなら、アーモンドアイに勝てそうな馬がいる。ダノンプレミアムです。
またとない豪華な頂上対決に馬好きたちは歓喜し、SNSも大いに盛りあがっていました。もちろん、最低オッズはアーモンドアイです。

スタートでもう終了

ぎゃ~⑯番の馬が、ダノンに体あたりしちゃった!!アーモンドアイも玉突き事故に巻きこまれてる
発走直後に⑯ロジクライが大斜行して、隣の⑮ダノンプレミアムにタックル。その横を走っていた⑭アーモンドアイに玉突き、史上最高の仕上がりと胸をはった、ペルシアンナイトも被害をこうむりました。
前脚を天に向けそうになったダノンを、川田騎手がおしりドスンで2回いなして立て直しています。よろけたアーモンドアイは、右モモを打撲。レース後には腫れが確認されました。

パトロール動画がとらえた問題のシーン

ダノンプレミアムは、安田記念を目標に調整してきたんですが・・(涙


わくわくしながら観戦した世紀の決戦は、ゲートが開いた直後に終わってしまいました。
1600メートルの短い距離では、取りかえしが困難な致命的ダメージです。2番人気のダノンは沈み、川田騎手は馬を心配して直線でも追わず、最下位でゴールしました。

ダノンプレミアムは診療所へ

ゴールしたダノンを迎えたのは、馬運車でした。この先、歩けなくなるような故障を起こしていたら、彼に待っているのは最悪の運命です。
ダノンは異常なし。残念で仕方がない安田記念になったけど、復活の日を楽しみに待ってます。香港に乗りこんで、ビューティージェネレーションを倒して欲しいんだもん♪

アーモンドアイは3着

安田記念レース結果

    1. 1.インディチャンプ1.30.9
    1. 2.アエロリット  1.30.9
    1. 3.アーモンドアイ 1.30.9
    1. 4.グァンチャーレ 1.31.1
    1. 5.サングレーザー 1.31.1
G1馬が7頭集まっただけのことはありました。最下位でゆっくり流したダノンプレミアムですら、1分32.9の時計です。

上がり最速はアーモンドアイ

女王のラスト3ハロンは、最速の32.4秒でした。次点はステルヴィオの32.6秒です。
JRA公式 2019安田記念レース動画
やっぱり、アーモンドアイは速いです。滅茶苦茶はやい。
あと数メートル距離が長ければ、余裕で差せました。アクシデントが無かったら、1分30秒を切る戦いになったに違いありません。

ルメール騎手ツイッターで反論

フランスのメディアが、「アーモンドアイ打ち負かされる」と題した記事をアップしました。アーモンドアイを激愛するルメさん、すかさず反撃しています。
アーモンドアイは、モズアスコットをかき分けて前へ出ていきましたが、届かずと書かれてしまい・・


アーモンドアイはモズアスコットを押しのけてないよ。たぶん、同じ勝負服の勝ったほうだよ!直線は彼女が最速だった。
スタートで3馬身のロス。ゴールは半馬身の差だよ。彼女のパフォーマンスは素晴らしいよ
ルメールさん、異論はありません。アーモンドアイは驚異的に速いです。
この不利でも、マイルの鬼インディチャンプと同ラップ。ヴィクトリアマイルも不安なしでしょ。
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衝撃の有馬記念

Beaten not strongest

 >>1強ムードでむかえた有馬記念<< 


第64回有馬記念は、例年になくメンツがそろったオールスター戦でした。
アーモンドアイの単勝最終オッズは1.5。2番人気のリスグラシューの6.8を、大きく引き離しています。
結果は…9着。ルメール騎手や陣営がいくつか敗因をあげています。
  • 最初のスタンド前でスイッチが入る
  • がっしりマークされる
  • 坂2回と長めの距離でスタミナ切れ
動画の50秒あたりです。ラストランのアエロリットが「これがわたしよ!」と言わんばかりに華麗にぶっとばし、観客からは大歓声。
フィエールマンの後ろにいたアーモンドアイは、大歓声を浴び外へ出されると、痛恨の勘違い。早くもギアを入れてしまいます。
打倒アイちゃんに燃えるフィエールマンやサートゥルナーリアに囲まれ、残り200メートルあたりでは先頭でしたが、燃料はもう残っていませんでした。
「こんなに強かった?」リスグラシューと後続を横目にスルスル沈み、まさかの9着に終わりました。
お世辞にも、負けても強しとは言えませんでした。1着のリス姐とは2秒近い差がついています。

現役をしめくくる来年、アイちゃんはスピード路線を進むのかな?それとも、リスグラシュー姐のように強い女傑をめざすのかしら?
ドバイ・ターフのときに感じた、力を要する馬場向きじゃないという印象が強くなりました。ま、速い道でも強い道でも、精いっぱい応援するつもりです。



新馬戦のアーモンドアイは2着

アーモンドアイのデビュー戦は、直線が長い新潟競馬場1400メートルが舞台でした。
デビュー戦もオッズ1.3倍で、鞍上にルメールをのせて早くも大物待遇です。4コーナーを回って末脚にターボがかかり、おいあげるも届かず。
アーモンドアイはスタートが遅れたうえに、初盤は前へ進んでくれなかったようです。直線でジョッキーにうながされて、ハッと気づいて加速する姿は、激カワです。
馬の2歳を人間にたとえると、中学生くらいです。初ういしいアーモンドアイに萌えたい方はデビューの新馬戦の動画をお楽しみください。

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