ダノンプレミアムは香港カップで勝てそう?「日本馬勝算に関する考察」

2020香港国際競走
スタート直後の不利で終わった2019安田記念
1分56秒7で走破するも、3馬身先にアーモンドアイがいた2019天皇賞
悲願のG1勝利に賭け渡豪した先に待っていたのは最悪の重馬場
涙なくして語れない、イケメン貴公子ダノンプレミアムは香港カップを勝てるか?その可能性とあわせて、出走ランナー達の着順を考察します
マジカルやモレイラ&フローレ、沙田の英雄ウィンブライトら強豪がいるけど、ダノンプレミアムは自分との戦いだよ
ダノプの着順を考察する前に、まずは予備知識から。

香港カップを勝つためには

香港・シャティン競馬場のコース特徴や高低差
香港国際競走の舞台、シャティン競馬場の芝コースの特徴や高低差の詳細です。日本馬からボコボコにされて頑張った?香港勢の進化に驚いています。もっと長くもっと速く走れないと、香港のG1は日本場馬のお狩場ではなくなりますね。
速い展開を苦にせず、3コーナー手前からアクセル踏んで、ゴールまで保つ馬力に加えスピードのある馬が勝ちそうです。

馬券内は厳しい馬達

スカレッティ(5歳セ)

10月英国チャンピオンSでマジカルに先着した実力馬ですが、当日のアスコット馬場指数は48。ソフト馬場好きの馬すら軒並み沈んだ酷い馬場でした。スカレッティは重に滅法強いです。

夏のドーヴィルでソットサスにも勝ちました。この時も不良馬場で3kg恵量でした。

今年春、シャンティイの良馬場でマイル走ってます。1000通過が59秒台の速い展開に、直線であっぷあっぷして勝ち馬に4馬身離され3着フィニッシュ。重馬場では同じ相手を負かしてます。
速馬場スピード勝負の香港になぜ来た?

ダンセスウィズドラゴン(7歳セ)

若い頃から滅多に勝てない。前哨戦では4着になりましたが、7歳です。3着内はハードル高すぎ。

タイムワープ(7歳セ)

4コーナーまで毎回先頭。直線でガス欠して沈む定期。
ここ2年で中距離16走して、ゴール直線で着内から滑り落ちる率87%。一度だけいつものG1連中相手に優勝しました。そのときの鞍上はモレイラです。
マイル走れば?と思いますが、スピードが足りないのかも。
これで5頭にしぼれたよ。この先は人によって考え方が別れます。わたしはマジカルとフローレが堅いと思うけど、日本馬が勝っても驚かない

ダノンプレミアム(5歳牡)はズバリ何着?

陣営コメントに漂う不安

去年の天皇賞の走りが出来れば、優勝です。
前半59.6秒で流れて、1分56.7秒でゴールした走りが再現できたら1着でしょう。残り800からの流れも全く問題ありません。
今年の天皇賞は逃げて直線で失速しましたが、1分58秒4と香港ラップでも馬券内は狙えそうですが、

2020天皇賞後の川田騎手「今できる最高の走りをしてくれた」
猿橋助手in香港「直線でやめないようにイメージして追いきってます」
ダノンプレミアムに、その時が来ちゃってますね。しんどくなったら走るのやめる。ディアドラやジャパン君、レイデオロを思い出させます
沙田のコースは、府中よりパワーが要りそうです。ダノンプレミアムは速い脚があるんだから、全集中でくいしばって貰いたいです。もう走るのが嫌になってるなら立て直しは難しい。控えめに3着候補

連覇を狙うウィンブライト(6歳牡)

2019年4月クイーンエリザベス二世杯 1:58.81コースレコード優勝


馬場状態はG。区間ラップは、2ハロン区切りで
25.56 23.19 23.56 23.30 23.20
軽い馬場はサッパリのウィンブライトは、沙田では別馬。この一族にメッチャ合うんでしょうね。レースレコードは未だに破られていません。
後外にいた2着馬エクザルタントのゴール前2ハロンは、23.06でした。運もありましたが、最後のひと伸びのパワーは拍手もの。
去年の香港カップでマジックワンドと競り合った時計 2.00.52では、今じゃ条件戦しか勝てません。
それにマジカルは常にマジックワンドの半馬身以上先にいます
ウィンブライトは本当あつかいに困ります。優勝でも着外でも驚かない。

マジカル(5歳牝)

英チャンピオンSは重すぎる馬場と前壁に連覇を阻まれ、ブリーダーズカップはスローな展開とタルナワの末脚に破れました。
しかし天下のガイヤースに密着追走し、ゴール前で差せる馬はなかなかいません。走りにムラがなく安定して強い、信頼できる牝馬です。
欧州馬が香港の速馬場をこなせるか訝りましたが、
オブライエン調教師は、仕舞がキレないマジカルはスローだと分が悪く、ハイペースが最も合う馬だとコメントしています。
3歳秋に英チャンフィリメアで覚醒してからの17戦(G1が15、G2・G3ひとつずつ)、着内はずしたの凱旋門賞の5着だけよ。複勝率94%連対率88%。この馬を馬券にいれない人はヘソ曲がり

フローレ(6歳セ)&モレイラ騎手

19戦4勝。上位入線はあっても全然勝てなかった馬でした。
厩舎を替え、近走2戦は鞍上もモレイラ騎手に替え連勝。馬だけなら軽視しますが、やっぱり騎手が素晴らしい。ゴール前で伸ばしてマジカル抜くんじゃないかと心配してます。

2020年10月Jockey Club Cup 1.59.32


馬場状態はGF、4着まで1分59秒台で入線です。斤量はエグザルタントとタイムワープが58kgでほかは56kg。2kg軽かったとはいえ、モレイラ先生に痺れました。

モレイラ騎手の匠の技

動画1:30~
・エグザルタントをぴったりマークしつつインを追走するフローレ
・4コーナーでエグザルタントのパートンが内に寄せて蓋
・スっと進路を変えて直線入口でエグザルタントの外へ
・残り300まで慌てず運び、ギア入れて並ぶ、最後の100でギューンと置き去り

やっぱ凄カッコイイわ・・

ノームコア(5歳牝)

勝つには何かが足りない気がしますが、昨年の香港カップはウィンブライトの4着でした。
札幌記念を1分59秒4で勝ってるし、逃げて16着に沈んだエリザベス女王杯も2000付近までは保ってた。アエロリットと間違えた説がありましたが、よくわかりません。
ここへ来て、検疫延長でスミヨン騎手が乗れなくなったのは残念です。
乗り替わりのパートン騎手は、リーディング争いでモレイラと毎シーズンしのぎを削っている実力者です。シャティンは庭でしょうし、ノームコアも要求されるスピードがあるし上がりの脚も速い、良い方に転ぶと信じましょう。
馬券当てるのヘタクソなんで的中自信はないけど、香港カップは3連複で挑みます。軸はマジカルとモレイラ騎手(馬フローレ)を固定で、ダノンプレミアム、ウィンブライト、ノームコアも入れましょうかね。

香港カップはノームコアが優勝

全馬のタイムと区間ラップ

馬場がGだったので2分かかりましたが、日本馬強かったです。ゴール前のひと伸びはフローレ&モレイラではなく、ノームコアが最強でした。
前めで行ったダノンプレミアムも直線で止まらず、ちょいバテの4着。マジカルがいなければ、日本馬の123フィニッシュでした。
残り800から速度をあげ、力強くゴールに飛び込んだ日本馬3頭の勇姿2020年香港カップの動画です




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