アーモンドアイ・エネイブル・ウィンクス最強牝馬対決は実現するか

アーモンドアイ

世界には、3頭の女傑がいます

日本の国宝アーモンドアイ、凱旋門賞3連覇をねらう英国のエネイブル。そして、29連勝中の豪州の怪物ウィンクスです。

「最強レディースを競わせてみたい」と、誰しも思うところでしょう。最強3牝馬が同じトラックを駆ける、夢の対戦が実現する可能性はあるのでしょうか?

問題はウィンクス

世界競争馬ランキング1位の牝馬

南半球の女帝ウィンクスとはどんな馬なのか、名刺代わりに動画をごらんください。

2018年10月、オーストラリアのG1国際レース・コックスプレートで、ウィンクスが連勝記録を更新したときの動画です。距離は2040m、ラップは2:03.47。
2着のベンバトルは、2018年のドバイターフを制した馬です。それがこのザマ、ウィンクスの末脚にはどの馬も勝てません。驚くなかれ、レース当時のウィンクスは7歳です。この夏で8歳、まだまだ余裕の現役続行が発表されました。
アーモンドアイも、このレースに招待されていたんですよ。出走していたら勝てたでしょうか?ちなみに、アーモンドアイが2000メートルの秋華賞で出したタイムは、1:58.5でした。勝算はありそうです。

ウィンクスはマイラー

ウィンクスは1400から2000mのレースが主戦場です。デビューからの戦績をみると、2400mレースに出たのは1回ぽっきり。アーモンドアイはマイルも中・長距離もいけますが、エネイブルは2400mが専門です。3頭が同じレースで対決するのは、無理がありそうです。

海外遠征をしないウィンクス

2019年、女帝ウィンクスの仕事始めは、2/19日のG2アポロステークスです。3月はG1のチッピング・ノートンとジョージライダー、翌4月のエリザベス女王杯に出走予定です。
すべて、オーストラリア国内で開催されるレースです。どんなに熱いコールがかかっても、ウィンクスは国境を越えるレースには出走してくれないのです。ドバイターフに出てくれたらどんなに嬉しいか、世界中が期待をよせても実現しません。
彼女が海外遠征をしないのは、馬主と調教師の意向です。「海外レースの予定はあるのか?」と最近のインタビューで尋ねられたれた調教師は、次のように語りました。

“However, we have and will continue to keep things simple with Winx and I believe that has been a big part of her longevity as well as something we are very proud of.

これからも、シンプルなスケジュールを組んでいくつもりです。ウィンクスが長く現役生活を続けているのはこれに拠るところが大きく、たいへん誇りに思っています
出すもんかと、100%否定形ですね・・・悲しいです。

アーモンドアイとエネーブルの豪州遠征の可能性は

夢の直接対決実現には、アーモンドアイとエネイブルがそろって豪州遠征しなければなりません。ファンとしては期待したいところですが、エネイブルが来てくれそうなレースは見当たりません。
アーモンドアイが単独でオーストラリアへ乗りこみ、連戦連勝のウィンクスに土をつけるシナリオは魅力的です。アーモンドアイが、世界ランキングの首位に君臨する馬の連勝を止め引退の引導を渡すとなれば、金ピカの神々しい泊がつくことでしょう。
南半球へ遠征して姉御をちょっと揉んでやれと思いますが、3月末のドバイ出走後、エリザベス杯直行は現実味がありません。またウィンクスが5連勝を狙う可能性のあるコックスプレートの開催は、凱旋門賞レース直後の10月下旬です。残念ながら、一騎打ちが実現する確率は、0%です。




英国のスーパースターエネイブル

馬主はサウジアラビアの王族

エネイブルの馬主様は、サウジアラビア王族のカーリッド・アブドラ殿下です。お金なら湯水の境遇で、宝物のあつかいをうけるエネイブルは、ガツガツ賞金漁りしたりしません。
昨年は春にヒザを怪我したこともあり、年間に3レースしか走っていません。もちろん全レース優勝です。ゴスデン調教師いわく、「2019年はアーク以外の出走は未定」と断言しています。今年のエネイブルは、ロンシャン連覇がすべてのようです。
エネイブルとアーモンドアイは、2019年10月7日、凱旋門賞で対決します。世界一の格付けを誇るこのレースで、3連覇を狙うエネイブルに、東洋の刺客アーモンドアイが挑みます。
2018年11月4日付けのランキングでは、エネイブルは世界9位にランクされています。芝もダート馬もいっしょくたなので9位ですが、伊達にロンシャン連覇してません。2400mのクラッシック距離を専門とし、スピードもスタミナもバッチリ兼ね備えた素晴らしい牝馬です。

残念ながら、対決しなくなっちゃいました(涙

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2017年キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス


舞台はアスコット競馬場、大雨のあとの重い重い芝のトラックです。下り坂を600メートル走って、そのあとは直線に入るまで登りです。直線は直線でうねうね波だって、頭がおかしくなる2400メートルのレースです。
こんな難トラックで、5馬身引き離してゴールしたエネイブルのスパートを見ると、「アーモンドアイは、この馬に勝てるのか?」と不安になります。
芝が短く走りやすい、日本の馬場の経験しかないアーモンドアイです。エネイブルと走るロンシャン競馬場の芝は深く、疲れる勾配のあるタフなコースです。日本に練習用のそっくりコースを作って、練習させてあげたいですね。

3女傑直接対決はのぞみ薄

  • ウィンクスは海外遠征しない
  • かたやマイラーとかたやクラッシック
  • エネイブルの豪州遠征もない
世界の現役3名牝が競う夢のレースは、夢で終わりそうです。けれどもアーモンドアイとエネイブル対決は、この秋に実現します。ウィンクスvsアーモンドアイのカードも見たいですよね。ウィンクスがドバイターフに出走する奇跡を願うばかりです。
ウィンクス引退。エネイブル・アーモンドアイをしのぐ新女傑あらわる
さよならウィンクス 女帝ウィンクスは、4月13日に7歳で引退します。2015年5月以降は全レースで優勝、ラストランを勝利で飾れば、 33連勝記録 G1レース25勝 生涯成績43戦37勝 世界ランキング首位 未...




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